出家した女性が従事していた! 比丘尼(びくに)というお仕事(1)〜〜「色をうる」こととなった尼たち

       
■出家した女性が性職業に従事した!?
出家した女性が従事していた! 比丘尼(びくに)というお仕事(1)〜〜「色をうる」こととなった尼たち
写真を拡大 図1『人倫訓蒙図彙』(元禄三年)、国立国会図書館蔵

 比丘尼は本来、出家した女、つまり尼のことである。
 図1に、比丘尼の姿が描かれている。

 いっぽう、鎌倉・室町時代以降、尼の姿をして諸国を歩き、熊野神社の厄除けの護符である「牛王(ごおう)」売る女を、熊野比丘尼(くまのびくに)といった。
 その後、一種の歌を歌って米や銭を乞うようになり、こうした尼を歌比丘尼(うたびくに)と呼んだ。

熊野比丘尼や歌比丘尼が、江戸時代になると定住し、尼の姿で売春に従事するようになった。こうしたセックスワーカーが「比丘尼」である。

出家した女性が従事していた! 比丘尼(びくに)というお仕事(1)〜〜「色をうる」こととなった尼たち
写真を拡大 図2『人倫訓蒙図彙』(元禄三年)、国立国会図書館蔵

図2のふたり連れの女は「うたびくに」と記されているが、要するにセックスワーカーの比丘尼である。
『人倫訓蒙図彙』(元禄三年)は、歌比丘尼について――

 もとは清浄の立て派にて熊野を信じて諸方に勧請しけるが、いつしか衣をりゃくし歯をみがき頭をしさいにつつみて、小哥を便りに色をうるなり。

――と説明し、初めのうちは仏教の尼だったが、しだいに「色をうる」、つまり売春に従事する比丘尼になったことがわかる。
なお、頭を布で包んでいるのは、剃髪(ていはつ)しているからである。頭は尼のままだった。
図3に、歌比丘尼が描かれている。

出家した女性が従事していた! 比丘尼(びくに)というお仕事(1)〜〜「色をうる」こととなった尼たち
写真を拡大 図3『盲文画話』、国立国会図書館蔵

吉原の楼主の著『吉原徒然草』(元禄末~宝永初)に、著者が町で比丘尼を見かけたことを記している。わかりやすく現代表記にしよう。

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