9月22日(木)公開の映画『闇金ウシジマくん Part3』、そして10月22日(土)より公開となるシリーズ完結作『闇金ウシジマくん the Final』。

'10年代を代表する怪作は、未だかつてないヘヴィ級の連作をもってフィナーレを迎える。

LASTの方角に舵を切った主演・山田孝之と、そこで新たな魅力を放った白石麻衣の想いとはーー。
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読者プレゼント用の生写真にサインを入れる白石麻衣を見て「青か…う~ん」とつぶやく山田孝之。「…使います?」「ううん、青だったら俺は何色にしようかなと思って」と遠慮と気さくが交錯したようなふたりは、ハードでコミカルな社会派エンターテインメント『闇金ウシジマくん』に共に出演している。

 

白石 『ウシジマくん』の山田さんは表情ひとつ変えないので、すごいと思って緊張していたんですが、実際はとても優しくてびっくりしました。

 

山田 え、優しくしました…?(笑)

 

白石 先程の会見でたくさんフォローしてくださって助かりました!

 

山田 …だそうです。実は僕ら今日ほぼ初対面なので(笑)。白石さんの印象は静かな方だな~、普段何してるんだろうって…本とか読みます?

 

白石 あまり読まないです。静かに見えるのは多分人見知りなので…。

 

山田 家では何してるんですか?

 

白石 えっと、映画を観たり、音楽を聴いたり…。でも、外も出ます。

 

山田 音楽は何を聴きますか?

 

白石 洋楽が好きなので、アッシャーとか、マルーン5とか、レッド・ホット・チリ・ペッパーズとかも好きですし…。結構幅広いです(照)。

 

山田 …だそうです(笑)。いいんじゃないですかジャンルに囚われないで。…すみません、取材中に勝手に(笑)。

 

山田孝之×白石麻衣(乃木坂46) 衝撃の初対談!なぜ今『闇金ウシジマくん』は“終わる”のか?
写真を拡大白石麻衣 1992年8月20日、群馬県生まれ。『Ray』の専属モデル、『LARME』のレギュラーモデルを務める傍ら、、女優としてもドラマ『初森べマーズ』や『劇場版BAD BOYS J-最後に守るもの-』などに出演。乃木坂46の最新シングル『裸足でSummer』に、初のソロ曲「オフショアガール」が収録されている。

 

「昔は閉じていたけど、最近生きることに前向きになって他人に興味が出てきた」という、山田の突然のインタビュアー化で場が和む。白石の指摘どおり、ウシジマを演じるときとは全くの別人だ。そして彼女も、今回は普段とはひと味違う役柄に挑んだ。

 

白石 『Part3』で私が演じているりなは、夢を追いかけるタレントさん。最初はもっとおとなしい子だと思ったんですが、前向きで積極的で、お金を見ると若干フラっとしてしまう感じですね主導権を握って行動を起こす場面もあるし、言葉も強めで上からだから、現場で監督さんとお話ししながら軌道修正しました。お芝居の経験の少ない私が、真逆のキャラクターを演じるのは難しかったけど、もっとお芝居したくなりましたね。

 

クランクイン初日、覚えてきたセリフが現場で全部変わり、一瞬のパニックの後に「これは乗り越えるべき試練だ!」と腹をくくったと笑う白石。これは山口監督のあるあるネタのようだが、ウシジマはキャラクターの性質上その“被害”に遭いにくいそう。

むしろウシジマ独特の間で俳優陣の動揺を拡げ楽しんだ様子すらある。試写を見た白石が、「内容は重いのにカウカウファイナンスは楽しそうでいいなと思っちゃった」と語る面白さは、そんなプロ同士の自由さから生まれたのかもしれない。

 

山田 お金、人間関係、上昇志向…観る人が自分に置き換えていろいろ考えられる作品と信じてやってきました。最初に原作を読んだとき、僕、重すぎて4巻で本を置きました。でもそのくらいヘヴィな闇が実社会にもあるし、映像ならではのポップさを活かして観やすく楽しく間口を拡げられた実感があります。だから、そろそろ終わらせてもいいのかなと思いました。

 

そう、この名作は、ドラマ『Season3』、白石が出演している映画『Part3』、そして10月22日(土)より公開される映画『ザ・ファイナル』の3連作で終わることになっている。それも、山田自身の提案で。

 

山田孝之×白石麻衣(乃木坂46) 衝撃の初対談!なぜ今『闇金ウシジマくん』は“終わる”のか?
写真を拡大 山田孝之 1983年10月20日、鹿児島県生まれ。主な出演作に、ドラマ『WATER BOYS』、映画『クローズZERO』。
2016年は映画『信長協奏曲』『テラフォーマーズ』が公開。今後は映画『何者』(10月15日(土)公開)、ドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』も控える。

 

山田 派手なマネーゲームの『Part3』と、ウシジマのルーツを描く『ザ・ファイナル』のテイストも空気感も刺激が違いすぎて、同じ作品なのか? と…。でもウシジマがドンと真ん中に立ってブレないから両方成立するんですよね。誰と接しても変わらぬよう、ずっとガッチガチのルールで縛って演ってきたので。それを『ザ・ファイナル』で、計算しつつ自ら崩していくのがすげえ面白かった。あのウシジマに感情が見える、表情が変わる、その微妙な匙加減。その差を楽しんでください。

 

白石 独特な世界観の中、出てくる人全員キャラ立ちが激しいし、お金の有り難みも伝わってきてどんどん引きこまれます。私の同世代の子も絶対楽しめるので広めたいです…!

 

山田 よろしくお願いします!(笑) まずは『Part3』。予告の白石さんのいい感じに翻弄してそうな感じ、楽しみです。

 

映画『闇金ウシジマくん Part3』絶賛公開中!
映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』は
10月22
日(土)よりロードショー!
山田孝之×白石麻衣(乃木坂46) 衝撃の初対談!なぜ今『闇金ウシジマくん』は“終わる”のか?
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『闇金ウシジマくん』、ついにシリーズ完結!

映画『Part3』は、原作の「フリーエージェントくん編」×「中年会社員くん編」。

高額アフェリエイトによって秒速で何億も稼ぎ出す男に群がるフリーター、かたや組織にしがみつく大企業のサラリーマン。これまでのシリーズでは描かれなかった金持ち(セレブ)も登場し、大金が動くダイナミックにしてゴージャスなストーリーで、彼らが欲望にからめとられてそれぞれ堕ち行く様を描く。「リスクをとって、未来を掴め!」果たして、このマネーゲームの勝者は一体誰になるのか!?

映画『ザ・ファイナル』は、原作の「ヤミ金くん編」。ウシジマの現在と中学時代が交錯しながら、かつて心を許した友の前でウシジマが見せる“これまでにない顔”を描く。ウシジマとは何者なのか!? なぜ、ウシジマは過酷で日の当らない裏街道、金融の世界に入ったのか。その過去の因縁、ルーツに迫る。

『Part 3』、『ザ・ファイナル』と、飛距離のある2作の連続上映によって、“闇金ウシジマくん”こと丑嶋馨のすべてが明らかに―。

監督:山口雅俊 原作:真鍋昌平(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載) 脚本:福間正浩、山口雅俊 出演:山田孝之、綾野剛本郷奏多、白石麻衣、最上もが藤森慎吾オリエンタルラジオ)、浜野謙太高橋メアリージュン崎本大海、やべきょうすけ

詳しくはホームページをチェック! http://ymkn-ushijima-movie.com/

 

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