ハロウィーン・イベントで大盛り上がりの東京ディズニーリゾート。フル仮装が楽しめるこの週末、ディズニーシーに出かける方も多いのではないでしょうか? アトラクションに乗って、ショーを観て、軽食を食べて…そんないつもの楽しみ方もいいですが、少し視点を変えるだけでパークの新たな一面が見えてきます。
■海底2万マイルで発見!
シーでは「隠れミッキー」以外にも、隠れキャラクターが見つかります。潜水艇に乗って海中を進むアトラクション「海底2万マイル」に、「ニモ」と「アリエル」が隠れていることを、ご存じでしょうか。
「ニモ」は、潜水艇の左、右、中央の3箇所にある窓のうち、左側または中央の窓から見つけることができます。
スタートしてまもなく、ネモ船長が、「志願クルーの諸君、こちらはネモだ。荘厳(そうごん)な海底の世界へようこそ……」と無線で話しかけてきます。この時、ディズニー映画『ファインディング・ニモ』で有名な、カクレクマノミの「ニモ」の姿を見ることができます。大きさは約10センチ程度でしょうか。ちょうどゲストの目線の高さにいるので、見つけやすいです。
「隠れアリエル」が登場するのはアトラクション中盤。中央または右側の窓からの景色に注目しましょう。潜水艇の調査の目的であり、「船の墓場」と言われる、沈没船がたくさんある場所を通過します。
しかしながら、この「隠れニモ」と「隠れアリエル」と言われているものは、公式に隠れキャラクターとして認定されているものではありません。
そもそも「隠れミッキー」も同様で、このような隠れた要素の中でパークが「公式に認めている」ものは実はほとんどないのです。キャストに尋ねると、それがそうだと教えてくれる場合がありますが、「そう見えるだけかもしれない」という部分も含めて、ゲストの想像力にまかせている部分もあるのでしょう。
■一瞬だけ「隠れアリエル」が登場する場所がある!
マーメイドラグーンは、海の上の世界である「アバブ・ザ・シー」と、海底の世界である「アンダー・ザ・シー」に分かれています。
後者には「アリエルのプレイグラウンド」というお子さん向けのエリアがあります。いくつかの小部屋に分かれており、すべての部屋に名前がついています。
その中のひとつに、「ケーブ・オブ・シャドー(影の洞窟)」という、真っ暗な部屋があります。写真を撮る方もほとんどいない場所ですが、そんなこの部屋に「隠れアリエル」が存在します。
壁に夜光塗料が塗られており、手や体を当てていると、時折強いフラッシュが光り、壁に映し出された自分の影の形が数秒間残る……という演出がされています。
フラッシュが点滅した後、向かって左上あたりの壁を見ていると、時々映画『リトル・マーメイド』のフランダーやセバスチャンなどのキャラクターの影が映し出されます。ここに実はアリエルの姿も時々現れるのです。
数分ごとに現れるいずれのキャラクターも、映し出されるのはほんの数秒間だけ。機会があれば探してみてくださいね。
■特定の場所からしか見えない隠れミッキー
一風変わった隠れミッキーとして、「ある特定の角度から見た時にだけミッキーになる」ものがあります。
例えば、ロストリバーデルタの「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」前の道沿いにある小屋にぶら下がっている「ひょうたん」。
ただのひょうたんに見えますが、斜めの位置からだと、ミッキーに見えるのです。しかし、角度を少し変えるとまったくそうは見えません。偶然かもしれませんが、ゲストが多く歩いてくる位置にあるところを見ると、意図的につくられていると考えられます。
続いては、「文字で表現された隠れミッキー」。こちらは難易度が高めです。メディテレーニアンハーバーの要塞の上にある「国際信号旗」に注目してみてください。
旗の一枚一枚が単独の意味を持っており、それぞれがアルファベットに対応しています。プロメテウス火山の前に建っているフォートレス(要塞)に掲げられている旗が意味するアルファベットを調べてみると、なんと、それぞれが「M」「I」「C」「K」「E」「Y」を表しているのです。これは一見しただけではわからない、「ミッキーの形ではない隠れミッキー」です。
3つ目は、アメリカンウォーターフロントにあるショップ「マクダックス・デパートメントストア」の正面入り口。ここにはタイルでつくられた模様があり、ある角度から見るとタイルの形がひとつだけ、ミッキーの横顔になっているのです。
タイルの位置をひとつ分ずらしただけなのですが、こんな細かなところにもこだわりが隠されているのですね。
また、「かなり限定的で二度と見られない隠れミッキー」もパークには時々存在します。それが見られるのは、新たなアトラクションや施設の工事が行われたり、リニューアルの際の囲いとして使用される「柵やフェンス」。その時期だけ描かれており、なくなってしまうと、もう二度と見られなくなるのです。
ここでご紹介したものを探すのも楽しいと思いますが、隠れミッキーは自分で発見した時の喜びが一番大きいもの。ぜひご自身でも、新しい隠れミッキーを見つけてみてくださいね。
<『701回通ってわかったディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』(KKベストセラーズ刊)より抜粋>