東京ディズニーリゾートが1年でもっともにぎやかになる季節がやってきました。春休みを利用して遊びに行く方も多いでしょう。
ディズニーの楽しみといえば、アトラクションやショーだけだと思っていませんか? しかし、十数年パークに通うディズニーブロガーのみっこさんは、「アトラクションやショーの魅力はもちろんですが、ふとした光景に隠れているこだわりを見つけると、パークで味わえる感動は何倍にもなる」(新刊『思わず話したくなる究極のディズニー』より)と言います。普通では味わえない体験をするべく、ディズニーシーでみっこさん流の楽しみ方を聞いてきました。

【関連記事:この春ディズニーに行く人のためのお得情報

 3月某日。ディズニーシーはすでに春休み期間に入った学生たちで大混雑。入園ゲートを通り、大きな地球儀、アクアスフィアでは、ミッキーやミニーなどのキャラクターと写真を撮るための行列ができ、多くのゲストでにぎわっていました。パークの中へと早足で向かうゲストも多いなか、ディズニーブロガーのみっこさんが教えてくれたのは意外な見どころです。

◆大きな地球儀の周りを見渡すと……

みっこ パーク内へと急いでいるとあまりじっくり見ない場所だとは思いますが、このアクアスフィアにもおもしろいこだわりが隠れています。大きな地球儀の周囲の地面には、月の満ち欠けのようすを表現した丸いマークが描かれています。それから周囲の街灯をよく見ると、点灯するところが星の形になっていて、この一帯が宇宙をイメージした空間になっていることがわかります。

――アクアスフィアでの見どころはほかにもありますか?

みっこ 「ゲストリレーション」という建物の近くに、ミッキーとウォルト・ディズニーの像があります。ミッキーが持っているバッグのラゲッジタグには「111828」と書かれていますが、こちらはディズニー好きの方にはおなじみの数字。ミッキーの誕生日とされている「1928年11月18日」の数字を、月→日→年(19を省略)の順で並べたものです。

ディズニーランドでは、ワールドバザールを抜けた正面にふたりの像があるので見たことがある方も多いと思いますが、ディズニーシーの像は少し目立たない場所にあって、夜はほとんど見えなくなります。存在に気がつかないゲストもいるかもしれませんね。

――パークの中へと進んでいく時に正面に見える建物一帯が、豪華ホテル・ミラコスタですね。

みっこ はい。実際はミラコスタの「ひとつの大きな建物」ですが、ゲストからはいくつもの建物が重なって見えるようにデザインが工夫されています。「縦長の大きい窓」と「ふたつの小さい窓」の2種類を不規則に配置しているのも、単調に見せないための配慮です。ミラコスタにはそれなりの回数宿泊したことがありますが、基本的には同じつくりの部屋が並んでいるので、不規則な配置は意図的なものと考えて間違いないでしょう。

――ディズニーシーの美しい景色はこうしたこだわりの積み重ねで完成しているんですね。

ひとつの建物を複数に見せる、ディズニーシーのデザインの妙技の画像はこちら >>
写真を拡大 トスカーナ地方の民家。雨が多いため煙突に屋根が付けられている。

みっこ ランドと比較すると、シーは実在の場所をモチーフにしたエリアが多いので、ひとつひとつの造形物に深いこだわりがあります。ミラコスタのエントランス側にある建物は、イタリア・トスカーナ地方の街並みを模したものになっていて、あえて古く見せるエイジング加工が施されています。絶妙な色合いがすばらしいですよね。それから、石積みでできた建物を見ると、下のほうは大きくどっしりした石ですが、上に行くほど小さくなっています。これは実際にイタリア・トスカーナ地方で見られる建築技法で、きちんと再現がされているのも興味深いところです。雨が多いトスカーナ地方では屋根が付いた煙突が見られますが、それも再現されています。

【関連記事:売れっ子ディズニーブロガーが教える、ディズニーシーを最大限満喫する方法

◆海沿いにある街灯に注目

 ミラコスタの下を通り抜けたどりついたのは、ハーバーショーのメインステージになることも多いミッキー広場。プロメテウス火山と海、美しい建物が目の前に広がってきます。

みっこ 海に向かって右手の方向に歩いていくと、レストラン「ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ」があります。レストラン脇の花壇の花は季節ごとに変わるので、華やかな景色を楽しめる場所ですね。今日は菜の花が植えられていますが、少し前に来たときはチューリップでした。それから、耳をすませると鳥の声が聞こえてきますが、本物ではなくBGM。

スピーカーも景色にとけこむように目立たない場所にあります。

――実際、どれがスピーカーなのかまったくわかりません。

みっこ とくにシーでは空間にとけこませる配慮は徹底されているのでほとんどわからないと思います。ちなみに「ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ」はピザやパスタが食べられるレストランですが、裏庭では本物のハーブが栽培されています。それから、近くのブドウ畑では秋になるとブドウの実がなっているのを見られることもあります。このレストランの主人公である「ザンビーニ家」がワインを作り続けているという設定があるためですが、ひとつのレストランにそんな物語があって、周りの風景にまで反映させているのもおもしろいですよね。レストランの裏側にはワインの樽が置かれていますし、ワインはレストランで実際に注文できます。メニューには書かれていませんが、「サンビーニ家」の兄弟のラベルが貼られたボトルワインもあります。

――ただの食事場所ではなくレストランもシーの物語の一部になっているんですね。

みっこ シーのほとんどのレストランやショップの店名には、ディズニーキャラクターや「姿を見せない人物」の名前がつけられています。あるお店で見かけた名前が、別のお店に置かれている小包の宛先になっている……など、小物を細かく見ていくとつながりを感じさせる演出がたくさんあって、ストーリーを想像して楽しめるのもシーの魅力ですね。

――この港町(メディテレーニアンハーバー)の見どころがほかにもあれば、教えてください。

みっこ 海の周りを囲むように置かれている街灯は、イタリアの街灯メーカー「NERI」製のものです。雰囲気を出すためには作り物でも充分なはずなのに、本場のメーカーが作った「本物」を使うというこだわりぶり。しかも、街灯に付いている「NERI」のロゴは海側や橋の外側など、ゲストの目に触れにくい方向を向くように置かれています。

――派手なアトラクションやショーに目が行きがちですが、細かなところにまで設定や物語が凝縮されていますね。ありがとうございました。

【明日3月18日(土)20時は、人気ブロガー・みっこさんと行くディズニーシー体験レポート[アトラクション編]を配信予定!】

編集部おすすめ