ハーバード大学は、世界で最も知名度のある大学の一つであると同時に、合格するのが最も難しい大学の一つです。実際のデータを見てみましょう。2017年度入学への出願者は39,041名にものぼり、このわずか約 5%(倍率にして20倍!)2,106人が合格通知を受け取りました。このうち1667人が実際に入学しています。倍率20倍という数値にも驚きですが、そんな狭き門を通って合格した人のうち、439人も辞退者がいるのもそれはそれで驚きです。
参考までに、ハーバード大学に合格したのに辞退する人は、プリンストン大学(同レベルの名門私立)、MIT(工学系で突出)、スタンフォード大学(西海外の雄)、UCバークレー(州立大学の最高峰)、スワースモア(リベラルアーツの最高峰)、ケンブリッジ大学(イギリスの名門)、などの他の名門校にも合格しており、興味や、地理的要素、奨学金の額などを検討したうえで他の大学を選択しているのです。
ハーバード大学に合格するために大事な要素は次のとおりです:
(1)高いGPA(高校の成績)
(2)高い SATスコア
(3)高い SAT II スコア
(4)出願エッセー
(5)学校の先生からの紹介文2通
(6)課外活動の実績
(7)リーダーシップの経験
この7つの要素が総合的に判断され、合否が決します。TOEFLのスコアは必要ないの? と思われた方がいらっしゃるかもしれません。ハーバード大学への出願にあたり、TOEFLのスコアは必要ありません。「受けたことがあれば参考までに提出してください」と推奨されている程度です。
(1)高いGPA(高校の成績)
GPAとは、Grade Point Averageの略で、成績平均値のことです。高校での高成績は、ハーバード大学合格への「必須条件」です。高校の成績が5段階評価でついているとすると、「オール5」を高校の入学から卒業まで一貫してキープする水準の成績が求められます。高校を通じて全てオール5を取ると、あなたのGPAは4.00となります。そしてハーバード大学合格者の殆どが、GPA4.00を持っています。即ち、ハーバード大学に合格したい場合、「高校でオール5をとり続けてください」というアドバイスが成り立ちます。
オール5ではなくても合格は不可能ではありません。しかし、GPAが下がるほど合格率は格段に落ち、GPA3.75 を切ると、ほぼ絶望的となります。
オール5を取ると、GPAは4.00になります。
オール4を取ると、GPA は3.20になります。
オール3を取ると、GPAは2.40になります。
オール2だと GPAは、、、
この位は瞬間的に計算できなければハーバードには入れません。
*日本の成績数値に 0.8をかけると、アメリカの GPAに換算できます。
(2)高い SATスコア
SATとは、英語(読・書)・数学からなる、学力テストです。日本でいうセンター試験がイメージ的には近いかもしれません。この SATという学力テストで、高得点を取ることも、ハーバード大学に合格する「必須条件」の一つです。旧式の2400点満点の形式であれば2250点が合格者平均、新式の1600点満点の形式であれば、1540点が合格者平均です。非常に高い数値といえます。複数回受けられるテストですので、早めにテスト対策を始めて、複数回受験する中でスコアを上昇していくことが望まれます。
(3)高い SAT II スコア
SAT II とは、科目別学力テストで、数学、物理、科学、生物、世界史、アメリカ史、外国語(複数候補あり)といった科目から好きな科目を選び受験します。
(4)出願エッセー
ここまでは「数値」の勝負です。ハーバード大学の出願者は、皆高い数値を持っています。ですので、いま説明してきた数値の要素である(1)~(3)は「必須条件」です。必須条件を満たしている出願者の中で本当の勝負が「数字以外の部分で」始まります。その筆頭の一つが出願エッセーです。あなたはどんな人間で、何に興味があり、どのように社会に変革をもたらせるのか?これを本心で書くことが大事です。ハーバード大学のミッションは、「変革をもたらす学問へのコミット」です。(ハーバードに入って)自分が何を学び、いかに社会に反映させ、社会を変革していくのか?心のうちを書いてみましょう。相手の目に自分がどう写るか? ということではなく、自分がどういう人間なのか?何に興味があり、何を達成したいのか? 本心を書くことが何より大事であり、ハーバード大学側もそれを推奨しています。
(5)学校の先生からの紹介文2通
所属している学校の先生2人から、紹介文を英語で書いてもらいそれを提出します。出願エッセーと併せて、紹介文はあなたを様々な角度から、包括的に審査官に分かってもらうための大事な文書です。
(6)課外活動の実績
課外活動とは、「学校のクラス以外」で行う活動です。例えばボランティア活動、ボーイ・ガールスカウト、社会活動などです。例えば「私は環境学の専攻希望です」という出願者がいて、何も環境に関する活動を行っていない出願者と、そうした活動に意欲的に取り組んでいる出願者がいれば、他の条件が同じであれば必ず後者が合格するでしょう。これは一例ですが、いかに課外活動に取り組んでいるか?というのはハーバード大学合格にとって非常に重要な要素です。
(7)リーダーシップの経験
クラブ活動でも、生徒会でも、課外活動でも何でもかまいません。リーダーシップの経験があるというのは非常に強い武器になります。思い出してください。ハーバード大学のミッションの一節にこうあります「社会のために、市民と市民リーダーに教育を行うこと」。ハーバード大学は社会に変革をもたらすリーダーの育成を精力的に行っています。
これらの要素が総合的に判断され、合否が決まります。確認ですが、(1)(2)は必須条件です。(6)も事実上必須です。
ハーバードへの合格率が高い高校ちなみに、ハーバード大学に毎年多くの合格者を出している高校というのは幾つかあります。日本でも、「灘高校から東京大学に○○人合格」という特定の高校名が挙げられるように、アメリカでも、ハーバードに合格者を輩出する学校の名前は取り沙汰されます。
ハーバード合格者が最も多い高校トップ3は以下の3校で、毎年20-25名程度の合格を出しています。
Boston Latin School (ボストン・ラテン・スクール)
マサチューセッツ州、毎年25名程度合格
Phillips Exeter Academy (フィリップス・エクセター・アカデミー)
ニューハンプシャー州、毎年20名程度合格)
Phillips Academy, Andover (フィリップス・アカデミー・アンドーヴァー)
マサチューセッツ州、毎年20名程度合格
他にも、毎年10名以上合格を出す高校も幾つか有るのでご紹介いたします。
Stuyvesant High School(スタイヴェサント高校、ニューヨーク州)
Hunter College High School(ハンター・カレッジ高校、ニューヨーク州)
Roxbury Latin School (ザ・リックスバリー・ラテン・スクール、マサチューセッツ州)
Cambridge Rindge & Latin School (ケンブリッジ・リンジ&ラテン・スクール、マサチューセッツ州)
Thomas Jefferson High School (トーマス・ジェファーソン高校、ヴァージニア州)
最後に、合格率を3倍に高める方法をご紹介します。
ハーバード大学の通常の出願締め切りは1月1日なのですが、その2ヶ月前の、11月1日までに出願しましょう。そうすると合格率は3倍になります。統計データによると、通常規定の1月1日の締切日までに出した出願者の合格率は5%なのですが、11月1日までに出願した人の合格率は16%です。
合格率5%(20人に1人合格)であれば高すぎる壁にみえるかもしれませんが、合格率16%(6人に1人合格)であれば、頑張れば達成できそうな気がしてきませんか?
社会に変革をもたらすリーダーになってみませんか?
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