東京ディズニーリゾートの楽しみといえば、アトラクションやショーだけだと思っていませんか? しかし、十数年パークに通うディズニーブロガーのみっこさんは、「アトラクションやショーの魅力はもちろんですが、ふとした光景に隠れているこだわりを見つけるとパークで味わえる感動は何倍にもなる」と言います。最新刊『思わす話したくなる究極のディズニー』より、この春惜しまれつつもクローズされ、大リニューアルが予定されているアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」にまつわるエピソードを紹介します。

ディズニーリゾートの「顧客満足度」が急落した理由

◆からくり時計の音を聞くだけで、現在時刻がわかる

 ファンタジーランドの代表的なアトラクションといえば、「イッツ・ア・スモールワールド」。世界のディズニーパークにあるアトラクションです。

 外観には、世界的に有名な建築物である、エッフェル塔やピサの斜塔等がデザインされています。

 こちらでおなじみとなっているのが建物正面にある「からくり時計」。15分に1回、約20体のかわいらしいフィギュアが登場します。

ディズニー「からくり時計」の秘密 音だけで現在時刻がわかる!...の画像はこちら >>
かわいらしいフィギュアが姿を見せる。画像はミュンヘン新市庁舎のからくり時計。

 実はこのからくり時計、曲の後、最後に聞こえる鐘の音で何時かがわかるのです。それを聞き分けるにはちょっとしたコツがあります。最初に鳴る「低音の鐘が『時』」を、次に鳴る「高音の鐘が『分』」を表しているのです。高音の鐘は「1回で15分」の意味です。

 ですので、例えば「低音の鐘が3回、高音の鐘が2回」なら「3時30分」ということになります。

「毎正時」には高音の鐘は鳴りません。

 時計やスマートフォンで現在の時間を先に確認しておいて、鐘が何回鳴るのかを一緒に行った方に教えてあげるとビックリするかもしれませんね。

◆「ニューヨーク世界博覧会」でお披露目された

 2014年にパークで配布された「イッツ・ア・スモールワールド」50周年記念リーフレットによると、このアトラクションは元々、1964年に開幕した「ニューヨーク世界博覧会」に出展されたもの。1年間の会期中に約1000千万人以上の来場者を誇る、人気の高いアトラクションだったそうです。

 博覧会が終わるとロサンゼルスのディズニーランドに移設され、いくつかのシーンや内装デザインを加えて、1966年に新たにオープン。オープニングセレモニーでは世界中の子ども達が招待され、それぞれの国の海や川から持ち寄られた水がアトラクションの水路に注がれた、と同リーフレットで紹介されています。

 それをベースにし、東京ディズニーランドにも同アトラクションが作られました。

 以前はアトラクションの前にショーステージや「スモールワールド・レストラン」というレストランが設けられたことがありました。

 また、冬期限定の「ベリーメリーホリデー」という特別バージョンが開催され、ファストパス発券機が臨時に設置されたこともあります。

 

◆世界各国の子ども達、約550体のさまざまな秘密

 オーディオアニマトロニクスで作られたアトラクション内のフィギュアは約550体。子どもが約300体、動物も250体ほど存在します。

 これだけのフィギュアの体数はディズニーランド内のすべてのアトラクションを含めて断トツです。

さまざまな国のさまざまな衣装で、子ども達が登場します。

 ヨーロッパ、アジア、アフリカ、中南米、オセアニア、そしてフィナーレと続き、最後は全員が真っ白な衣装で合唱します。まさに「世界はひとつ」を表しているシーンです。日本人の子ども達はアジアエリアの最後、通路を通る時の橋の上に着物を着てお辞儀しています。

 しかし意外なことに、ディズニーの発祥の地であるアメリカがフィナーレまで登場しません。筆者の推測ですが、先に述べた「ニューヨーク世界博覧会」においてホスト国のアメリカを前面に出さなかったという理由があるのかもしれませんね。

 ただ、メインの見せ場には姿を現しませんが、アメリカの子ども達も目立たない箇所に登場しています。それは乗船場に戻るための最後の通路。右上に注目してみてください。

 ここに「投げ縄を回すカウボーイ」と「タンバリンをたたく先住民の少女」がアメリカの子どもとして登場しています。たくさんのフィギュアが揃うにぎやかな印象がありますが意外な歴史をもつアトラクションでもあるのです。

東京ディズニーランドが開園35周年を迎える2018年春に大幅にリニューアルされ、映画『アナと雪の女王』のアナとエルサ、オラフ等のキャラクター約40体や、映画音楽が新たに追加されることが発表されています。

現行版は2017年3月1日にクローズされましたが、新しい「小さな世界」にも注目です。

〈『思わず話したくなる究極のディズニー』より構成〉

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