――『コンフィデンスマンJP』の主要キャストを演じる長澤まさみさん、東出昌大さん、小日向文世さんという役者にはどんな印象を持っていましたか?
三人とも、それぞれの世代で日本を代表する俳優さんですよね。贅沢なキャスティングのドラマだと思いますし、出演してくださってありがたいなといました。
――特に主演の長澤さんについては、どんな印象をお持ちでしたか?
彼女は俳優としてスタートした直後からトップスターになって、ずーっと今もそのポジションにいつづけている方ですよね。そういうキャリアを持った人にしか出せないオーラ、というものを強烈に感じます。大胆さと繊細さが同居している雰囲気も、とても魅力的です。
――長澤さんが演じるダー子は、天才的な能力を持ち、どんな職業にも成りすますコンフィデンスウーマン(信用詐欺師)ですよね。
長澤さんと初めてお会いしたときには撮影が始まっていて、いろんな衣装やカツラが用意されていました。それで長澤さんに「アフロのカツラを被りたいから、アフロの役を作ってください!」って言われて(笑)。「そんな役ないけど、話と関係なく被ったらいいんじゃないですか?」と伝えたので、どこかで被っていることを期待しています。
――ダー子は天才のコンフィデンスウーマンでありながら、ちょっと隙がある感じのキャラクターですよね。「だしょだしょだしょ?」みたいなセリフがあったり、早口が言えなかったりと、キュートな部分があるのが面白いと思いました。
彼女が演じる詐欺師というのは、普通は嫌われる役ですよね。だからこそ、どこか抜けてる部分があるのが大事だと思いましたし、そこを意識して脚本を書きました。逆に、詐欺のターゲットとして毎回登場する相手は、しっかりと悪く書かなくちゃいけない。僕は悪い人を書こうとしても、愛嬌があって憎めない感じにしがちなんですよね。
――『ドラえもん』のジャイアンみたいな感じになっちゃうわけですね(笑)。でも今回のドラマの悪役については、その憎めない感じというのは封印したと。
んー……出さないようにしたんですけど、たぶん出ちゃってると思います(笑)。
〈明日の質問は……Q10「『コンフィデンスマンJP』の主要キャラ3人はどのように作ったのでしょうか?」です。〉