
米国ニュージャージー州最大の郡、37万件の不動産登記をトークン化...2400億ドル規模
米国ニュージャージー州の最大人口を保有しているバーゲン郡は、約2400億ドル(約35兆円)規模の不動産登記37万件をブロックチェーンに記録する大規模プロジェクトに着手した。
「コインテレグラフ」によると28日(現地時間)、ブロックチェーン基盤の土地登記管理専門業者であるバルコニー(Balcony)は同日、バーゲン郡の登記所と5年間のパートナーシップ契約を締結し、アバランチブロックチェーンを活用して該当地域のすべての登記記録をオンチェーンでトークン化する計画だと発表した。
バルコニーは今回のプロジェクトについて、「米国史上最大規模のブロックチェーン基盤の登記トークン化事業」と明らかにした。
バーゲン郡はニューヨーク・マンハッタンの北西側のハドソン川の対岸に位置し、人口約100万人にのぼるニュージャージー州最大の郡である。年間約5億ドル(約725億円)にのぼる不動産税の収益を創出している。
今回の事業は、アバランチの生態系に投資するベンチャーキャピタルブリザード(Blizzard)の支援を受けて進められる。
バルコニーは今回のプロジェクトを通じて、バーゲン郡内の70自治区の不動産所有権情報を変造不可能でありながら検索可能な形態のチェーンで構築することになると説明した。これによって、登記処理時間は従来比で90%以上短縮され、詐欺・所有権の紛争・行政エラーなどの危険も大幅に減るものと期待される。
バルコニーのCEOであるDan Silverman氏は、「このプロジェクトは政府の記録システムと不動産管理の方法において重大な転換点であり、分散型セキュリティーシステムがどれほど実質的な価値を提供することができるかを示す事例になるだろう」と述べた。
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