米資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)のハンター・ホースリーCEOが、ソラナ(SOL)がステーキングベースの上場投資信託(ETF)市場において、イーサリアム(ETH)を追い抜く可能性があるとの見解を示した。
1日(現地時間)、シンガポールで開催された暗号資産イベント「トークン2049(Token2049)」に登壇したホースリー氏は、コインテレグラフの取材に対し、ソラナの短いアンステーキング期間が投資家に有利に働くと強調した。
「イーサリアムの引き出し待ち行列は史上最高を記録している一方、ソラナは比較的迅速に解消される傾向がある。ETFは極めて短期間で資産を返還できなければならない。これは大きな課題だ」と指摘した。
ステーキングとは、ネットワークのセキュリティ強化のために暗号資産を一定期間預け入れ、報酬を得る仕組みだ。ただし出金には遅延が発生することがあり、投資家にとって流動性リスクとなる。
ホースリー氏は、イーサリアムに関しても解決策が模索されていると説明した。
ビットワイズの欧州イーサリアム・ステーキングETPでは、信用供与を活用して償還流動性を確保しているが、コストや容量制約の問題があるという。また、リド(Lido)のstETHのような流動性ステーキングトークンも代替手段として注目されている。
実際、イーサリアムのステーキング待機列は9月初旬に約86万ETHに達し、2023年以降で最高水準となった。現在も約20万ETHが待機しており、平均待機時間は3日。出金待機はさらに長く、約34日、200万ETH以上が出金待ちの状態だ。
一方、米証券取引委員会(SEC)は今月中にソラナおよびイーサリアムのETFに関する重要な判断を下す予定だ。
SECは昨年、グレイスケールのイーサリアム・ステーキングETFやブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラストの判断を延期しており、今回も政府機関のシャットダウンによる人員不足の影響で審査が遅れる可能性がある。現在、合計16の暗号資産関連ファンドが承認待ちの状況だ。

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