人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活!

 今週は、山名宏和氏がマッサージ店での施術者の当たりはずれのムラが出る事情について、大型チェーン店の「てもみん」を直撃した!

[回答者]グローバルスポーツ(「てもみん」運営) 様

 マッサージはギャンブルである。

 もまれるその瞬間まで、今回の施術者が当たりかはずれかわからない。行きつけの店、ご指名の施術者がいるならばともかく、僕のように体が限界になってはじめて、目についた店に飛び込むような人間にとっては、マッサージは毎回、ギャンブルなのだ。

 それにしても、同じ箇所がこっていると告げても、どうして人によってもみ方に、あんなにも違いがあるのだろうか。数回しか利用したことはないが、大型チェーン店の「てもみん」でも、人によってもみ方が違い、僕にとっては当たりはずれがある。彼らはどんな研修を受けて、店に出ているのだろうか。

 そこで「てもみん」を運営しているグローバルスポーツに直接聞いてみた。

「『てもみん』の皆さんは、マッサージに関してどんな研修を受けているんですか?」

担当者 弊社の技術責任者が作成した、ある程度のチェック項目がございまして、それをクリアした者をお店に出すという形になっておりまして。

ーー採用してから指導して、その後、店に出るという感じですか?

担当者 募集をして3カ月ほど、マッサージのことだったり解剖学の研修をした上、店舗研修もさせまして、テストに受かってから店舗に配属させるという形にはしておるんですけども。

ーー店舗研修では、実際にお客さんの相手をするんですか?

担当者 店舗研修では、うちのスタッフを相手に施術しております。そこでちゃんともめているか確認して、パスしたらお店に配属というようになっております。

ーー技術指導の方は資格を持っているんですか?

担当者 そうですね、有資格者ですね、国家資格は持っております。

ーーちなみに、働いている人がみな資格を持っているというわけではないんですか?

担当者 弊社で運営している「グローバル治療院」であればですね、基本みな国家資格を持っておりますが、「てもみん」の方ではやはり、まだ一部の人間のみが持っているという形になっております。

ーーじゃあそれで当たりはずれみたいなのが出ちゃうんですかね?

担当者 弊社の方といたしましては全国でですね、一律のサービスをお受けしていただけるよう技術指導しているのですけども、やはり人間が人間をもむことでございますので、手の大きさが合わないだとか、ちょっと細すぎて痛いとか、勘どころが悪いとか、そういったお客様がいらっしゃるのは事実でございます。

 なるほど。実を言うと、「てもみん」で働いている人の中にはバイトのような者もいるんじゃないかと思っていたのだが、そうではないようだ。研修も、思っていたよりずっとちゃんとしている。

 ならば、当たりはずれというのは施術者との相性ということになるが、もし自分に合わないと感じた時はどうすればよいのか。

担当者 それはもう、どんどん言っていただいて、ほかの方に代わってくださいとおっしゃっていただけたら対応致しますので、言っていただいた方が、お客様に対してですね、無理に受けていただくことがない方がいいと思いますので、どしどし言っていただけたらと思います。

 ということだが、いざ本人を目の前にすると「チェンジ」とはなかなか言いづらい。「チェンジ」と言える勇気がない限り、やはりマッサージがギャンブルであることに変わりはないようだ。
(文=山名宏和)

●山名宏和(やまな ひろかず)
1967年、東京にて誕生。放送作家。『行列のできる法律相談所』『ザ!鉄腕!DASH!!』(共に日テレ系)などを手がける。近況としては、BS朝日で始めた『いのちを語る』という大真面目な番組のために、京都、奈良と関西出張が続いています。

しかし、この番組を受けた一番の理由は、取材で合法的(?)に旅ができるからだったので、今のところねらいどおりです。

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