だが、同誌によればASKAは取材を受けた際、以前とくらべ顔がむくみ、呂律が回らない状態だったとしており、6月にASKAが闘病中だと発表された一過性脳虚血症の治療薬による副作用の可能性もあるほか、顔が著しく痩せ形になる麻薬中毒者の傾向とも異なるため、いまだ報道の真偽は定かではない。
この報道について、ASKAの所属事務所は1日、公式サイト上で「報道の内容は事実に反しており、大変遺憾です。弊社としてはこれらの報道に対し、厳重に抗議いたします」と否定。加えて、「ファンの皆さま、また関係各位に多大なるご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます」としている。
CHAGE and ASKAは1979年にシングル曲『ひとり咲き』でデビューし、今年で活動34年を迎えるベテランデュオで、『SAY YES』『YAH YAH YAH』などのミリオンセラー曲も多いことから、デュオとしても、またソロでもコンサートは常に満員で、デビュー当時からの根強いファンが多いことで知られている。
そうしたファンたちは、今回の報道をどのように受け止めているのだろうか?
デビュー当時からASKAのファンだという50代女性は、「絶対に薬物などやっていない」と強く報道を否定し、その理由について次のように語る。
「ASKAは厳格な自衛官の父に厳しく育てられ、高校時代には剣道で国体選手に選ばれるほどのスポーツマンで、自分の厳しく、道に外れたことが大嫌いな性格でファンの間では知られています。また、児童支援のためのチャリティー活動として無報酬で楽曲(『僕らが生まれた あの日のように』/1993年)をリリースするなど、社会貢献活動にも熱心です。そんなASKAが、楽物に手を出すなんてありえません」
だが、こうした“真面目さ”が、かえってASKA自身を追いつめていたのではという声も聞かれる。1991年にテレビドラマ『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)の主題歌として採用され、CHAGE and ASKAを一気にスターダムへと押し上げた約300万枚の大ヒット曲『SAY YES』から20年来のファンだという30代女性は、次のように語る。
「例えばコンサートでは、ASKAはほぼプロデューサーに近い立場で、細かい演出や進行にタッチすると共に、常にスタッフに気を配り、ツアー中はスタッフと同じ弁当を食べるくらい徹底しています。また、レコーディングでは他のアーティストと比較してもかなり繊細につくり込むタイプで、プライベートでもほとんどお酒は飲まないほどまじめな性格です。
今回の薬物中毒疑惑報道の真偽については、いずれ明らかにされるだろうが、いずれにしろASKAの潔白を信じている多くのファンのためにも、一刻も早くASKA本人の口から説明される機会が待ち望まれているといえよう。
(文=編集部)