そんな中、今度は子息ではなくみの自身に関するある疑惑を、本日(9月26日)発売の「週刊文春」(文藝春秋/10月3日号)が報じている。
文春によれば、みのは以前から広域指定暴力団の大物幹部と交流があり、みのとその幹部、テレビ局ディレクターが3人で銀座の有名クラブで酒を飲んでいる姿が目撃されているという。
2010年9月には東京・池袋署で一日署長を務め「暴力団排除」を呼びかけたみのが、なぜ暴力団幹部との親交を持つに至ったのだろうか?
その発端について文春は、03年頃に右翼団体の街宣活動の標的にされ悩んでいたみのが、親交のあった大手芸能プロ・バーニングプロダクションの周防郁雄社長に相談し、周防氏が暴力団・松浦組系の民族派団体・大日本新政會に救済を求め、解決に至った過去にあるとしている。
そもそもみのが右翼団体の抗議を受ける事態となったきっかけは、みのが社長が務める水道メーカー・ニッコクが、東京都への水道メーター納入業者を決める一般入札で談合を行ったとして公正取引委員会から排除勧告を受けたにもかかわらず、事件の経緯説明もせず芸能活動を継続し、東京地検特捜部の家宅捜査が入った日も、当時司会を務めていたお昼のワイドショー『午後は◯◯おもいっきりテレビ』(日本テレビ系)に何事もないように出演していたこと。もし上記の周防氏との話が事実であれば、みのは周防氏を介して暴力団関係者にトラブル解決を依頼したことになる。
この経緯について記した大日本新政會のHP上には「(略)この沈静化及び終息においても周防より依頼を受け問題追及されないよう取りはからったのだが、依頼金額で受け取ったのは30万だった街宣活動には実質80万程かかり差額の50万は私が出す事となった」と記載されているが、当時周防氏から実際に依頼を受けたという大日本新政會総裁・笠岡和雄氏は、文春の取材に対し次のように証言している。
「厳しい抗議文が連日ファックスなどでもニッコクに送られていたようです。談合が明らかになった以上、テレビはやめろ、許さないと。周防氏がその抗議文を私のところに持ってきて、『なんとか、みのさんを助けてくれませんか』と。そういうことでした。
この構図は、右翼の抗議を受け渡辺二郎氏の仲介で山口組幹部と知り合い、それによる暴力団との関係が原因で2011年に芸能界を引退した島田紳介と、まったく同じである。
冒頭の『みのもんたのウィークエンドをつかまえろ』での一連の発言からも、引き続き芸能活動への意欲が見て取れるみのだが、果たして今後も従来どおりのメディア出演が可能なのか? あるテレビ局関係者は、次のように語る。
「確かに次男の事件は、クリーンなみののイメージにダメージを与えたことは事実ですが、あくまですでに成人した社会人が起こした事件ということもあり、長い目で見れば報道番組への復帰も含め、今までと変わりなく芸能活動を続けていける可能性は十分ありました。しかし、ことがみのさん自身の暴力団との関係となると話が違ってきます。テレビ各社は、11年の“紳介騒動”の際に自社番組出演者と暴力団の関係を連日取り沙汰するメディア報道に常に神経を尖らせ、大変な苦労をして“黒い問題”を一掃したとの思いがあります。折しも、島田紳助さんが、不動産取引をめぐる暴力団組員との関係を報じられ、名誉を毀損されたとして「週刊現代」(講談社)を訴えた裁判の控訴審判決で、7月、なんと島田さん側が敗訴し、テレビ局を含むメディア各社はより一層“出演者と暴力団の関係”にナイーブになっています。こうした状況から、メディア側が文春の報道を受け、みのの起用を自粛する傾向が強まる可能性もあると考えられます」
文春の取材に対し、みの自身は黙秘を続け、みののマネージャーは「先週の文春の記事に傷ついているため、こちらから本人に連絡を取ることもできない」とし、改めて見解を尋ねられても「わかりません」と回答しているが、今回の報道を受け、今後のみのの芸能活動に改めて注目が集まりそうだ。
(文=編集部)