この騒動を受け、本日(4月3日)発売の「週刊文春」(文藝春秋/4月10日号)、新潮が揃って、渡辺氏の妻・まゆみ夫人へ矛先を向けている。この問題の背景には、恐妻といわれる同夫人の存在がちらついているようなのだ。
新潮によれば、2人は入籍の3年後、1989年に結婚披露宴を執り行なったという。まゆみ夫人は、短大卒業後、米国留学を経て、電通の子会社勤務だったとされているが、もともと銀座の有名クラブ「M」のホステスだったともいう。夫婦の暮らしぶりも豪勢で、文春によれば高級住宅街の渋谷区・松濤に豪邸を構え、シルバーのフェラーリを含め、3台の自家用車を所有しているという。
両誌ともに報じているのが、渡辺氏の恐妻家ぶり。新潮は、渡辺氏がすごい勢いでまゆみ夫人に殴られている目撃談を紹介し、「暴力を振るったのは、このときだけではない」ともいう。男女共同参画局によれば、「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使われることが多いという「DV(ドメスティック・バイオレンス)」だが、渡辺夫妻のいざこざも見方によっては立派なDV。ちなみに、警察庁によると、2013年のDVの認知件数は、4万9533件で、過去最多を更新したという。
また、新潮によれば、「みんなの党は“渡辺商店”と揶揄されるほど、渡辺代表のさじ加減ひとつで物事が決まる」というが、その渡辺氏よりもまゆみ夫人の発言力は強く、文春では「党の代表はおろか役員でもない彼女に党が言いなりになる異常事態」との声を紹介し、12年の衆院選の際には、みんなの党のCM制作に対し、まゆみ夫人の口出しが多かったと両誌とも報じている。
さらに、昨年10月の日刊大衆の記事(http://news.livedoor.com/article/detail/8115340/)によれば、民主党や日本維新の会、みんなの党の一部議員が新党結成を目論んだ際に、渡辺代表が「みんなの党からの参加者を除名する勢いで監視体制に入った」のは、まゆみ夫人の考えで、渡辺氏はもはや「操り人形だ」ともいう。
みんなの党の背後にある恐妻家問題だが、決して珍しいことではなく、2月19日付「NEWS ポストセブン」記事(http://www.news-postseven.com/archives/20140219_241972.html)によれば、日本はもともと女性の地位が高ったところに「戦後、欧米から男女平等やフェミニズムなどの思想が入ってきたことで女性の地位はますます高くなった」と大学教授が説明しており、日本はもともと恐妻家だらけだともいう。同記事によれば、家計を妻が管理している家庭は6割にものぼるといい、野村克也や落合博満など大成したプロ野球選手に恐妻の存在があったことは知られている。
まゆみ夫人の野望は、渡辺代表を総理の椅子につかせること。今回の資金提供問題の対処についても渡辺代表にアドバイスしている可能性が高いまゆみ夫人だが、たまには“内助の功”と評されるような働きができるのだろうか?
(文=本多カツノリ)