そのため、毎年じゃんけん大会では“やらせ疑惑”が浮上するが、実際にはどうなのか。元AKB48関係者が話す。
「これだけ毎年有力メンバーが優勝するわけですから、疑惑が出るのは当然です。確率論的にもおかしいわけですから。やらせがあるのかは関係者ですらわかりませんが、第1回大会で内田が優勝したとき、総合プロデューサーの秋元康さんは内田の話題にはほとんど触れなかったですし、終始ムスッとしていました。ある意味、内田の優勝がその後のじゃんけん大会を変えたのです」
AKB48は8月発売のシングルCD『心のプラカード』が発売初週に100万6,000枚を記録。これで18作連続、通算19作目のミリオンセラーとなった。初めて100万枚を突破したのは、2010年10月発売の『Beginner』だが、その次の『チャンスの順番』は約70万枚に終わっている。実はこの曲こそが、第1回大会で優勝した内田がその“報奨”としてセンターを務めたシングルだったのだ。
「これがミリオンだったら、『心のプラカード』で20作連続になっていたわけです。もちろん内田一人の責任ではありませんが、この事実が他のメンバーに与えた影響は大きく、『じゃんけん大会で優勝して、センターを務めたシングルが売れなかったらどうしよう』という気持ちを持つようになったのです。
しかも今年の大会の優勝メンバーは、AKB48としての曲ではなくソロCDが発売されるため、露骨に自分の人気の高低がセールスに表れてしまう。そうした背景が自然とメンバー間の駆け引きや暗黙の了解などを生み、2回目以降は主力メンバーが優勝するような流れがつくられているのだと思います。まさに“内田眞由美の呪い”が生んだやらせ疑惑といえます」
毎年のようにやらせ疑惑がネット上などで盛り上がるのも、AKB48グループが注目されている証しなのかもしれない。
(文=編集部)