歯に衣着せない言動で知られる作家の百田尚樹氏が、7月4日にツイッターを謹慎すると宣言。百田氏は衆議院議員・足立康史氏(日本維新の会)らとツイッター上で激しい“喧嘩”を繰り広げており、どのような着地を見せるのか注目されていた。
百田氏の謹慎ツイートの発端となったのは、ジャーナリスト・有本香氏と元大阪市長・橋下徹氏の靖国問題をめぐるツイッター上での議論だ。有本氏のコメントを批判した橋下氏に、百田氏が「あまりにも人をバカにした言い方」と横から噛みついた。そんな百田氏に対して足立氏は、「百田さん、あまりにも人をバカにした言い方をしてきたのは、有本さん」「まあ、本を売らないといけないのは分かりますが、私も、有権者の負託に応えなければなりません。口が悪いのはお互いさまです」とツイートした。
足立氏の使った「本を売らないといけないのは分かりますが」という表現が、百田氏の逆鱗に触れたようだ。百田氏は足立氏の発言を引用しながら、「なんやねん、その言い方は。おちょくってるんか。謝れよ。ケンカやったら買うたるで」とツイート。その後も怒りは収まらず、「何やったら、殴り合いでもええで」「まあ、いろいろ覚悟しとけや」と脅迫めいた言葉が飛び出した。さすがに思うところがあったのか、4日のツイートで「昨夜は実におぞましい姿をお見せしてしまいました。まるでチンピラでしたね。
百田氏の“ツイッター謹慎宣言”に、ネット上では「逆に本性が見えて良かったと思う」「いつもの様子ではなかったのは確か。あまりツイッターで熱くなるのはよくないですね」「百田さんは正直ツイッターに全然向いていないと思う」「謹慎すると言ってもすぐ戻ってくるんじゃないんですか?」「やり取りを見ていてガッカリした。もう戻ってこなくていいです」といった声が続出。
一方で百田氏がこれまでの言動について、「全部芸」と明かしたことにも驚きの声も多い。百田氏のツイートを振り返ってみると、「朝日新聞は日本の敵だが、そんな売国新聞を支えている朝日の読者も日本の敵だ」「はっきり言います! 韓国という国はクズ中のクズです! もちろん国民も!」といった過激な内容をしている。また個人攻撃も容赦なく、今年5月には俳優・佐藤浩市を「三流役者」呼ばわりしたことが記憶に新しい。
ちなみに、百田氏は謹慎宣言からわずか2時間後にはツイートを再開。かしこまった謹慎宣言も、“芸”のひとつだったということだろうか。
(文=編集部)