5日放送のテレビ番組『ぴったんこカン・カンスペシャル』(TBS系)の“演出”に批判が広まっている。
当日付新聞のラテ欄では「今夜、安住紳一郎アナより大切なお知らせが」と告知されていたため、安住アナの結婚やフリー転身など重大発表が飛び出すのではないかと注目を集めていたが、結局、放送終了直前に安住アナが同局の東京五輪関連番組で総合司会を務めることが発表されただけだった。
批判を受け安住アナは7日、ラジオ番組『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ)でこの演出方法に触れ、「私は『そういうやり方はやめた方がいい』って、制作とは話し合いを重ねたんですけども」「みなさまにもご迷惑をおかけしました」と謝罪した。
不運にも謝罪する羽目になった安住アナだが、同局で“スピード出世”していたことが明らかになった。テレビ局では6月から7月に大幅な人事異動が行われるが、安住アナは7月1日付で「局次長待遇」に昇格する。TBSで局次長は部長より上、局長に次ぐポジションであり、入社年次が4年上の初田啓介アナを抜いての出世となる。
メディアでは「異例の出世」と報じられているが、TBS内では「想定」という声が多く聞かれる。
「50歳になる前に必ず次長になるといわれていましたから、そこまでの驚きはなかったです。それに伴う実力がある人ですし、誰も文句ないと思いますよ。ただ、文句はないけど恐れている人はたくさんいますよ。安住アナは仕事ができない局員や気に入らない局員には、一緒に仕事をすることにNGを出すのですが、出されている人は今後の人事や待遇についてヒヤヒヤしていると思います。今後TBSの社長になるような人ですからね。外部スタッフならまだしも、局員で仕事ができない人は露骨に人事などに表れるので、そういう局員は相手にもされないですよ。安住アナは基本的に息の長い番組を持っているプロデューサーとつるんでいるので、若手局員が取り入る隙などありません。
日本テレビでは若手ディレクターの企画も通りやすいようですが、TBSはいまだに年功序列を気にする風潮が強い。そんなウチで出世した安住アナは、やはり特別待遇だと思いますよ」(TBS局員)
同じく他局でも、異例の人事が起きていた。日本テレビでは6月1日付で、桝太一アナ(37)がアナウンス部副主任から主任になり、同じく看板アナである水卜麻美アナ(32)が平社員から副主任へと昇進。安住アナに続く大出世となった。
「3人に共通しているのは、しっかりとしたアナウンス能力が備わっているという点です。人気と実力を兼ね備えているだけに、彼らのスピード出世に異論は少ないでしょう」(テレビ局関係者)
人気商売と思われがちなアナウンサーも、実力が重視される時代になったといえそうだ。
(文=編集部)