“スタバ”を運営しているスターバックス コーヒー ジャパンは、2018年9月期(17年10月~18年9月)で過去最高となる1827億円の売上高を記録した。業界2位のドトールコーヒーショップの19年2月期売上高は1292億円であり、その業績で大きな差をつけている。
国内店舗数でも、2位のドトールを約350上回る約1450店を構えているというスタバ。数字に表れているように、その人気は確かなものといえるだろう。
しかし、スタバのメニューの一部には、実際に購入して飲食した消費者から不満の声が上がっているものもある。おしゃれなイメージとブランド力に惹かれて購入しているスタバファンでさえ、「割高である」「味のクオリティが低い」と感じてしまうようなメニューが散見されるようだ。
そこで、今回は「この秋、買ってはいけないスタバのメニュー」と題して5品を厳選した。さっそく紹介していこう(価格は税別)。
チャイ ティー ラテ/440円(トールサイズ)今年5月に当サイトで掲載した「この春、買ってはいけないスタバのメニュー5選」のなかで、「ソイ チャイ ティー ラテ」を紹介した。それは、遜色ない味の豆乳飲料がコンビニエンスストアやスーパーマーケットで、より安価に買えるという理由からだった。
今回は、注文時にご注意いただきたいメニューとして「チャイ ティー ラテ」を紹介したい。このドリンクは、主にインドなどで飲まれているチャイをイメージし、スパイスの効いた甘いミルクティーとして仕上げられている。ホットで飲めば、体を芯から温めてくれるのだが……。
おすすめできない原因は、オリジナルシロップが醸し出しているスパイシーさ。
不人気商品として紹介されることが多い「エスプレッソ コンパナ」。公式サイトでは「ほろ苦く贅沢なデザートのような味わい」と説明されているものの、そのコーヒーの苦みは非常に強く、ホイップクリームの甘さが感じられないという消費者も多いようだ。
また、エスプレッソだから仕方ないとはいえ、内容量はかなり少ないので、コストパフォーマンス的にも優れているとはいいがたい。温かいコーヒーがおいしく感じられる季節になってきたとはいえ、よほどのコーヒーマニア以外にはおすすめできないドリンクといえよう。
コーヒーフラペチーノ/440円(トールサイズ)「コーヒーフラペチーノ」も不人気メニューとして名前を挙げられてしまうことが多い。“フラペチーノ”のラインアップには、「キャラメル フラペチーノ」や「バニラ クリーム フラペチーノ」といったユニークかつ人気のドリンクが取り揃えられているため、わざわざ頼む人が少ないようだ。
確かに、コーヒーにミルクと氷が追加されているため非常にクリーミーである一方、コーヒー感は弱め。よく言えば嫌う人がいない、悪く言えば特徴がないドリンクなので、自分好みにカスタマイズできる人にはおすすめのメニューなのかもしれないが……。コーヒーの風味を楽しみたいという人には、ほかの商品をおすすめしたい。
バターミルクビスケット/260円一部のファンからは「味が感じられなかった」という声まで出ているのが、「バターミルクビスケット」。
ただし、癖がないため工夫のしがいがあるとも言える。チョコレートソースやキャラメルソースをかけたりホイップクリームを乗せたりすれば、自分好みのスイーツに変身させられるからだ。しかし、カスタマイズの一手間が必要な商品であることは間違いないので、特にアウトドアレジャーなどに持参するのはおすすめできない。
生ハム&モッツァレラ サラダラップ/460円しっかりとしたボリュームがありながらカロリーが低く抑えられているサラダラップシリーズは、小腹が空いたときの軽食として健康志向の人におすすめできる。しかし、そのひとつである「生ハム&モッツァレラ サラダラップ」は、少し人を選ぶメニューかもしれない。
具材となっているモッツァレラチーズはさっぱりしているため、一緒に包まれている野菜と合わさると、かなりあっさり淡白な味わいに。暑い夏に食べるメニューとしてはぴったりだろうし、この味付けが好みという人もいるには違いないが、食欲の出てくる秋には物足りなさを感じてしまう人も少なくないだろう。サラダラップシリーズを食べるのであれば、ほかの商品を選ぶのがベターだろう。
――「この秋、買ってはいけないスタバのメニュー」を紹介してきたが、基本的にはスタバの商品は高品質なものばかりだ。数少ないハズレを引かないよう、この記事を活用していただきたい。
(文=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)