武蔵小杉タワマン停電、売却の動き出始める…豊洲など湾岸タワマンの危険性指摘も

       

 台風19号の大雨の影響で浸水被害が発生した東急・JR武蔵小杉駅周辺のタワーマンションの住民は、ようやく普段の暮らしを取り戻しつつある。同地域のタワーマンション計11棟のうち2棟は、台風の影響で地下の電気設備や水道ポンプが冠水し、停電、断水した。だが29日までに、電気は完全に復旧。水道もほぼ元通りになったが、タワーマンションの受水槽や給水層への被害から飲用はできない状況だという。長引く被災によるダメージとブランドイメージの低下から、資産運用目的でマンションの住戸を所有していたオーナーらが、売却に舵を切り始るのではないかとの観測もある。また今回、風水害への脆弱さが露呈したことで、東京湾岸のタワーマンション群の価格への影響を懸念する声も出始めた。

被災から2週間の武蔵小杉

 29日夜、東急東横線武蔵小杉駅(川崎市中原区)から徒歩数分のタワーマンションに向かった。にょきにょきと夜空に伸びる高層建築の窓からは、被災前と同じ生活の明かりが漏れていた。以前、道路に残っていた泥の痕跡はもはやなく、見た目は完全に復旧しているように見える。

 だが、家路を急ぐ住民の顔には一様に疲労の色がにじんでいた。

 通りがかった女性は「マンション住民全体で決めました。お話することができないことになっていますので」と言葉少なに立ち去った。立ち止まった別の50代女性に話を聞いたところ、次のように語った。

「下水の逆流で排泄物が町中に散らばったとか、泥の撤去に来たボランティアにクレームをつけたとか、根も葉もないうわさが流れて武蔵小杉のイメージはボロボロ。それもこれもあなたたちマスコミが面白おかしく煽ったから。もともと長閑な町だったのに、もうそっとしておいてよ!」


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2019年10月30日の社会記事

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