2006年に阿部寛主演で放送され人気作となった連続テレビドラマ『結婚できない男』(フジテレビ系)の続編で、現在放送中の『まだ結婚できない男』。前評判は高かったものの、11月26日に放送された第8話の平均視聴率が8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となるなど、苦戦している。

 同作は偏屈で独善的な独身の建築家・桑野信介(阿部)が、女性との出会いをきっかけに恋愛を意識し、結婚と真摯に向き合うまでの日常を描いた作品で、今回13年ぶりに続篇が放送されている。主演の阿部は続投の一方、女性キャスト陣は吉田羊稲森いずみ深川麻衣に一新された。

 なかでも深川は乃木坂46を卒業して以来、民放での本格的なドラマ出演はほとんど初めて。NHKの“朝ドラ”はすでに経験しているものの、今作ではあまり視聴者から受け入れられていないようだ。

「制作陣は『思っていたより数字が取れない』と嘆いています。前作が人気作だっただけに、肝心の女性陣の選定もかなり悩んだらしいのですが……。吉田羊はどの作品でもバランサーになってくれるので安定的に力を発揮してくれていますが、問題なのは深川。まだ演技の経験が少ないため、深川のシーンが苦痛だという視聴者も多いようです」(フジ関係者)

 インターネット上では、深川に対して「演技が下手すぎる。すごく好きなドラマだったのに、このひとが出てるシーンはイライラしてしまう」「もともと国仲涼子が良い味出していたから、受け入れるまで時間がかかりそう」「他にもっといい女優いたと思うんだけど…」と厳しい声が目立つ。

 女優業に専念するという理由で乃木坂46を卒業した深川だったが、別のフジ関係者は話す。

「深川の所属事務所には、田中麗奈高良健吾中条あやみなどがいますが、俳優を戦略的に売っていくことでも有名です。深川に関してはアイドル色を消すために作品もかなり選んでおり、今作を選んだのも大きな賭けで、人気を全国区にしたいという気持ちの表れだと思います。

今回の抜擢は、事務所とフジの関係が影響していますが、制作陣の間では『演技が想像以上に下手』『次回は起用することはない』という評価となってしまっています。NHKの朝ドラでは素人っぽい演技が映えますが、民放の人気シリーズ作では、それでは通用しませんよ」

「局内では、深川の起用が大コケの原因だという声も出るほど」(テレビ局関係者)だというが、深川の試練は続きそうだ。

(文=編集部)

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