有名ユーチューバーにゲリラ的にコラボを迫って名前を売ろうとするユーチューバー「へずまりゅう」。へずまの公開する動画は「低評価」が「高評価」を上回ることが常で、ことごとく見る人が不愉快になるとして“炎上系ユーチューバー”、“迷惑系ユーチューバー”、“底辺ユーチューバー”などと呼ばれてきた。

 へずまに何度も絡まれた経験のあるラファエルは、4月4日に公開した自身のユーチューブチャンネルのなかで弁護士に相談し、へずまの行為は威力業務妨害罪に該当するとの見解を得て、告訴も視野に入れて行動する意向を示した。さらに、へずまに迷惑行為を受けたユーチューバーに対し、共闘を呼びかけた。

 そんなへずまの評価が最近、急激に上昇してきている。きっかけは、炎上系ユーチューバーをネタにいじることで定評があるユーチューバー「コレコレ」とのコラボだ。3月に、へずまがコレコレの動画収録中に割り込んでコラボを迫った際、コレコレはコラボを了承。その後、東京・渋谷駅周辺で“タバコをポイ捨てする人を注意する”という企画を行った。人に嫌われることや怒鳴られることを意に介さないへずまの度胸がハマり、視聴者からは「へずまの正しい使い方」などと絶賛された。

 4月に入り、再びコレコレがへずまとコラボ。まずはコレコレが原宿の“ぼったくり店”で服を購入。その商品が偽ブランド品であることを確認し、へずまが返品しにいくという内容。黒人の店員たちともみ合いになりながらも、返金させた。

 この動画でへずまの評価は急上昇。

「原宿の闇を暴いた」などと話題になった。そして4月21日、へずまは自らのユーチューブチャンネルで「【超神回】原宿ぼったくり黒人と大乱闘に!警察が総動員出動する事態に…」と題する動画を公開。以前訪れた原宿のぼったくり店に再び突入する。

 へずまの友人が原宿で黒人からパーカーを購入したが、不当に高額な値段で売りつけられたとして、へずまが返品を交渉しに出ていく。黒人はへずまを見ると、「また来たの!」叫びながらへずまに襲いかかった。へずまの友人が胸倉をつかまれたり引き倒される緊迫した様子が動画に収められている。その後、警察が到着すると、動画撮影をやめるように指示されたことから、映像は途切れる。だが、しばらくは黒人たちともめ、警察にも事情聴取を受けたという。

 原宿や新宿などのぼったくり店に潜入して闇を暴こうとするユーチューブ動画は、多数ある。もはや、“鉄板ネタ”となりつつある。どれだけ高額な請求を受けても支払える財力のあるヒカルやラファエル、腕っぷしに自信のある格闘家の朝倉未来・朝倉海兄弟などが潜入動画を配信している。だが、へずまは「ヒカルもラファエルも朝倉未来も、みんなみんな全部録音でヤラセ」と主張。

自身は体を張ってモザイクもかけずに公開しているとして、評価してほしいと訴えた。また、「日本人はバカにされてカモにされている。原宿で黒人たちから服を買うな」と声を張りあげ、修学旅行などで上京して原宿に行くであろう若者たちに注意を促した。

 この動画を見た視聴者からは「神回すぎる」「もうコラボとかいいからこういう動画あげてほしい闇とか暴いてほしい」「この路線で行けば伸びるぞ! チャンネル登録した」などと評価する声が続出。へずまがユーチューバーとして成功する道を見いだしたかもしれない。

(文=編集部)

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