ジャニーズJr.内のユニット「MADE」の元メンバー・稲葉光が、ジャニーズ事務所を退所する見込みだと「文春オンライン」が報じた。

 稲葉は2002年、12歳の時にジャニーズ事務所に入所し、以降18年も在籍しているベテランJr.。

2008年からは福士申樹、冨岡健翔、秋山大河とともに、ジャニーズJr.内のユニット「MADE」として活動していた。しかし、2019年12月に秋山が女優の神田沙也加との不倫疑惑を報じられて退所したことから「MADE」も解散。稲葉はこれを機に退所を考え始めたという。

 さらに記事では、稲葉はジャニーズJr.をプロデュースするジャニーズアイランドの社長兼ジャニーズ事務所副社長の滝沢秀明氏と「もっとうまくやっとけばよかった」と後悔していたとも伝えられている。現在のジャニーズ事務所では、「滝沢氏に気に入られないと売れない」という流れになっているためだという。

「稲葉は昨年10月、Berryz工房(ハロー!プロジェクト所属の7人組アイドルユニット/無期限活動停止中)の須藤茉麻とのホテルデートが『文春オンライン』で報じられています。稲葉はこの時の『文春オンライン』の取材班に、ホテルデート報道を滝沢氏に伝えるかどうかを問われて、『このあと文春さんから取材を受けたってことを事務所に報告させてもらうから、そこで話し合いになると思います』と回答。Jr.内で滝沢氏に対する不満が出ているのではと問われた際も『本当に、下の下(ジュニア)まで、滝沢さんは見てくださっていて、僕たちのことも目をかけてくださってますし、お仕事とかも頂いてるんで』と明かしており、この報道を見る限りでは、滝沢氏を信頼しているようでした。

 しかし今回の退所報道では、稲葉のホテルデート報道を知った滝沢氏は話し合いの場を設けるどころか何も言わず、稲葉が滝沢氏に直接謝った際にも『気をつけろって言っただろ』と言っただけだったと伝えられています。結果、稲葉は滝沢氏に見限られたと感じたようですね」(芸能ライター)

不倫疑惑の秋山大河、闇スロット通いの山本亮太は「事実上クビ」のケース

 このところ、稲葉のようなベテランJr.の退所が続いている。不倫疑惑が明るみに出た秋山、そしてこの秋山同様「文春オンライン」によって闇スロット通いが2020年10月に報じられた元「宇宙Six」の山本亮太などは、スキャンダルを起こしたことから事実上クビになったケースである。

 稲葉と秋山が所属していた「MADE」も、山本が所属していた「宇宙Six」も、メンバーのスキャンダル発覚後に残りのメンバーが話し合った上で解散したとされているが、そこに滝沢氏の意思が介在しないわけはなく、一部ファンからは「タッキーやりすぎ」と秋山や山本に処分を下した滝沢を批判する声もあった。

 また、ジャニーズ事務所はこの1月16日、ジャニーズJr.の「22歳定年制」を2023年から導入することを発表したばかり。「ジャニーズJr.として活躍するタレントは、22歳で迎える3月31日までにその後の活動について事務所と合意に至らない場合、活動終了となる」という制度だが、ネットでは「高齢Jr.を切り捨てるためではないか」とまたもやJr.を管轄している滝沢氏を責める声が上がっていた。

屋良朝幸、佐野瑞樹、鮎川太陽、福原一哉……それぞれの分野で輝き続ける「元ジャニーズJr.」たち

 とはいえ、ジャニーズ事務所に入所してもデビューが確約されているわけではない。デビューを目指してJr.として活動し続けるか、退所して新たな生き方を選択するかはそれぞれの自由であり、実際、デビューに見切りをつけて第二の人生を歩んでいる元Jr.も多数存在する。

「滝沢氏の同期にあたる屋良朝幸は、後輩である嵐などがデビューするなか、Jr.のままでいることに焦りを感じていた時期もあったといいますが、ダンスの才能を生かして振付師として活躍。現在もジャニーズ事務所に在籍していますが、Jr.ではなくいちアーティストという扱いです。また、かつてV6のメンバー候補と噂されていた佐野瑞樹は、長年舞台を中心に活躍し、“40代のジャニーズJr.”として話題になったことも。45歳までジャニーズ事務所に在籍し、退所後は俳優として活動していますね」(同)

 かつてジャニーズJr.内に存在していたユニット「Ya-Ya-yah」に所属していた鮎川太陽は、同グループメンバーの八乙女光、薮宏太とともに『3年B組金八先生』 第7シリーズ(TBS系)に生徒役で出演するなど、ジャニーズ事務所に猛プッシュされる存在だった。

 しかし、2007年に藪と八乙女が新グループ「Hey! Say! JUMP」に加入してデビューすることが発表され、「Ya-Ya-yah」は自然消滅。鮎川はジャニーズ事務所を退所し、現在も舞台を中心に活躍している。また、嵐の大野智と1997年の舞台『KYO TO KYO』で共演していた元Jr.の大堀治樹、田中純弥、尾身和樹はYouTubeでコラボ動画を配信し、当時からのファンを喜ばせている。

 2020年12月16日に放送された『あいつ今何してる? 2時間スペシャル』(テレビ朝日系)では、関ジャニ∞の恩人として元関西ジャニーズJr.の福原一哉が登場。

退所を決意したきっかけは、Jr.内でユニットを組んでいた相方が退所したことや、自身が当時20歳になっていたことだったと明かしていた。福原は現在、大阪で食品包装資材の企画営業・配送に携わっているそうで、充実した日々を送っているようだった。

社会経験が乏しい高齢ジャニーズJr.のためにこそ「22歳定年制」を施行した?

 ジャニーズ事務所の「22歳定年制」導入には、前出の稲葉や秋山、山本のようなベテランJr.が増えすぎてしまったことも大きいといわれている。この定年制の導入によって、デビューを諦めて退所するJr.が出てくることも予想されるため、動揺しているファンが多いことも確かだろう。

 ただ、Jr.は10代からジャニーズ事務所に所属していることがほとんどで、ゆえに社会経験が乏しい場合が多い。その状態で20代半ばや30代になり、いつまでもデビューができない現状に不満を抱いて退所し、社会人としてやっていくのは難しい可能性もある。滝沢氏が定年制を導入したのは、まだやり直しがきく20代前半のうちに、Jr.たちに今後についてしっかり考えてほしいという思いがあってのことかもしれない。

(文=編集部)

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