“安かろう悪かろう”の常識を覆し、今や我々の生活に欠かせない存在となりつつある100円ショップ。とりわけ「ダイソー」は業界の顔として、日夜便利で低価格、さらに高いデザイン性の商品開発を追求し続けている。

 そんな企業努力のかいあってか、2021年2月末時点でその店舗数は国内の直営店2820店舗、代理店800店舗の計3620店舗を記録。それに加えて、24の国と地域で2272店舗を展開するなど、まさに圧倒的なシェア率を誇っており、名実共に“業界No.1”の座を欲しいままにしている。

 だが、そんなダイソーにも、「これはどうなんだろうか……」と少し首を傾げかねない“要注意”な商品は存在するのだ。そこで今回は実際に使用してみて気になった、「この秋、ダイソーの要注意なグッズ4品」を選出した。

アルミストロー(150mm)/110円(税込、以下同)

 22年4月から施行予定の「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案」の影響で、近年は小売りやサービス業者に対して、プラスチック製のストローやスプーンの使用削減を求められることも多くなっている。

 そんな背景もあってか、ダイソーから発売されている「アルミストロー」シリーズは繰り返し使えることもあり、高い人気を誇っているのだ。

だが、この「アルミストロー(150mm)」は少し気になる点も……。

 この商品は、小さめのグラスにピッタリ合う丈の短めのアルミストローが2本セットになっており、より飲み物を冷たく感じられるという長所を持つ。機能面ではまったく問題がないのだが、気になるポイントがあるのは洗う場面。繰り返し使えるとはいうものの、この商品には洗うためのブラシが付いていないのだ。ダイソーには215mm丈の「アルミストロー(ブラシ付)」(110円)も販売されているので、洗いやすさや衛生面で考えればそちらを買うほうが賢明ではないだろうか。

アウトドアコーヒーメーカーカップセット/1100円

 ダイソーは今、1000円台の高機能商品もいくつか展開している。

100円ショップのラインナップとしては異色だが、その圧倒的なコストパフォーマンスの良さは、さすがダイソーと唸るものばかり。しかし、この「アウトドアコーヒーメーカーカップセット」は、手放しで褒めることはできないのである。

 この商品は、今100円ショップ業界でブームとなっているアウトドア系グッズ。2つのコーヒーカップ、手動式ミル、ドリッパーが全部セットになっており、コンパクトに収納できるという優れものなのだ。コンパクトに装備をまとめたいアウトドア好きの方にとっては願ったり叶ったりな商品といえるだろう。

 ただ、手動式ミルのパーツに関してネット上で不満点を述べる声も。

というのも、手動式ミルの部分は蓋がないため、豆を挽いているときに四方に破片が飛び散ってしまうのだ。アウトドアで使用するのであればそれほど気にならないかもしれないが、もし家庭でも使いたいと思うのならば、蓋付きのミルのほうがお掃除の手間がかからないだろう。

雑誌収納(5ポケット)/330円

 秋に模様替えする人もいることだろう。そんなときに100円ショップのインテリアアイテムが、低価格で機能的かつ高見えがすると評判になっている。

 ダイソーにもこうした需要を満たす魅力的な商品が数多く並んでいるが、この「雑誌収納(5ポケット)」は少しばかり気がかりな点が目立つ商品かもしれない。

 こちらは壁のフックなどに引っ掛けることで使える、横幅310mm×縦幅1220mmサイズの収納グッズ。

ポリエステル、綿、レーヨンを混ぜた質感は、お部屋に生成り風の印象を与え、悪目立ちせず自然に部屋を彩ってくれることだろう。

 だが、問題はその機能面。肝心の雑誌をポケットに入れると物によっては重さのせいで手前にポケットがグニャッと垂れぎみになってしまうのである。せっかくモダンな質感を実現しているぶん、実に惜しい商品だ。

くっつく缶ケース/110円

 最後は、キッチン回りでも活躍できる便利なグッズ「くっつく缶ケース」だ。本品はその名の通り、底面に付いたマグネットのおかげで、冷蔵庫などにそのまま貼り付けて使える収納グッズなのだが、その運用には気をつけなければならない点もある。

 シンプルで少しレトロな雰囲気も纏ったブリキ製の本体と、ポリエチレンテレフタレートが張られた透明で中が見える蓋がセットになった本品。耐荷重0.7kg以内でさまざまな収納ができるが、シースルーな特徴を活かして中にスパイスなどを入れる人も多いようだ。

 だが蓋の締まりが緩く、冷蔵庫などから剥がして使うときに蓋だけ取れて大惨事……なんて事故にも繋がりかねない懸念点がある。いや、正確に言うなら、蓋は横にねじればある程度はしっかり固定される。しかし、瓶の蓋のように“これ以上締められない”という構造になっておらず、ねじり続けるとまた緩い締まりに戻ってしまうため、要注意なのだ。

 ダイソーは日々進化を続け、安価かつハイクオリティーな商品を生み出し続けているが、“完璧”が世に存在しないように、要注意な商品もまた少なからずある。

今回の記事を参考に、賢いダイソーショッピングライフを送ってほしい限りだ。

(文・取材=A4studio)

※情報は2021年10月6日現在のものです。