モデルで女優の香里奈が、10月開始の次クールで4年ぶりに連続テレビドラマの主演をすることが決まり、昨年の5月号をもって卒業したファッション誌「Ray」(主婦の友社)の11月号(今月23日発売)で表紙を飾るなど、久方振りの大抜擢が話題になっている。

 香里奈は昨年3月、短期語学留学で滞在していた米ハワイでホームパーティーの末に泥酔し、同じ学校に通っていた男性と一緒にベッドで寝ている大股開き姿が写真誌に掲載され、事実上の休業状態に追い込まれていた。



 香里奈といえば、日本人離れしたスタイルと目鼻立ちのはっきりした容姿はもちろんのこと、媚びないスタイルが同世代の女性に受け人気が高く、さらに08年に初の連続ドラマ主演作となった『だいすき!!』(TBS系)で演じた知的障害者役の好演で、老若男女幅広い層に受け入れられた。そのため、報道によるイメージダウンを受け、CMスポンサー契約も含む芸能活動に与えた影響の大きさは明らかだった。

 しかし、香里奈の所属事務所テンカラットは、芸能界で力の強い事務所バーニングプロダクション傘下のひとつ。主要メディアの多くは後追い報道を行わなかった。テレビ局関係者が語る。

「スキャンダル報道後に香里奈が出演した『Ray』卒業記念握手会イベントの会見場には、通常なら香里奈に関わるはずのない、バーニングでマスコミ対応を務める人の姿がみられました。テンカラットには古株の田中麗奈、大沢あかね、知花くらら、井浦新や高良健吾らが所属しているが、ここ数年は香里奈が事務所の稼ぎ頭となっていた。その香里奈が予想外の苦境に立たされたことで、事務所としては大打撃となったようで、社長も総出で香里奈の再起に向け走り回っていました」

 そしてついに決まったのが、10月スタートの連ドラ『結婚式の前日に』(TBS系)だ。香里奈は婚約し幸せの絶頂にいたが、結婚式の100日前に脳腫瘍を宣告されたOLを演じる。

「スポンサーには、このドラマの内容が“お涙ちょうだいの感動物語”というところが説得材料になったようです。以前の『だいすき!!』で香里奈がみせた演技の実力もあり、今回もその時の反響を期待されているようです。また、業界内では大きなスキャンダルでしたが、主要メディアが報じることがなかったため、ネットニュースをあまり見ない世代には拡散されずにうまく鎮火したことも好都合でした。
共演者も鈴木亮平や遠藤憲一、美保純という実力派俳優がそろったようですし、あとは、数字を獲るだけです」(別のテレビ局関係者)

 今後の香里奈の活躍に期待したい。
(文=編集部)

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