国民的アイドルグループ・SMAPが分裂・解散か――。

 1月13日付の日刊スポーツとスポーツニッポンが、「木村拓哉だけがジャニーズ事務所に残り、中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛(編注:「なぎ」は正式名は漢字)、香取慎吾は独立する」と報じたことが、大きな波紋と臆測を呼んでいる。



 これは、SMAPの“育ての親”ともいえる飯島三智マネジャーの退社に伴い、同氏に恩義を感じていたメンバー4人もジャニーズ事務所と決別するという事情が背景といわれており、同事務所からは「SMAPの一部メンバーの独立問題と担当マネジャーの取締役辞任等に関する報道」について、「たしかに、この件について協議・交渉がなされている事実は存しますが、そのような状況下であるため、詳細についてのお問い合わせにはお答えできません」というコメントが発表されている(2016年1月13日14時現在)。

 解散が決定したわけではないが、突然の一報に日本中が騒然となっているといっても過言ではないだろう。ただし、テレビ局関係者は「最近、メンバーにある異変が見られた」と語る。

「1月9日放送の『ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!プロ野球・大相撲 大ぶっちゃけ祭り!』(TBS系)に出演した香取から、真顔で『不仲発言』が飛び出したのです。

 同番組で、香取は中日ドラゴンズの平田良介選手から『チームメイトと仲良くする秘訣は?』という質問を受けました。『仲良くないんですか? チーム』と聞き返す香取に、平田は『ロッカー(ルーム)の中が暗くて』『どんよりしているというか』と続け、『SMAPさんみたいに、みんな仲良くするためにはどうしたらいいのかなと思いまして』と問いかけたのです。

 しかし、香取は『まず、仲悪いんで……』とつぶやき、共演者から『仲いいでしょ!』『悪かったら、こんなに長い間やっていられない』とフォローされると、堰を切ったように『いやいや、仲悪いですよ』『だって、楽屋なんて、それこそ一言もしゃべんないですよ』『楽屋で僕らがワイワイやってると思いますか? 中居君が木村君に<おい!木村~>みたいな……』とハイテンションでまくし立てたのです。

 その後、気を取り直したのか、『最近、草なぎがギターを始めたんですよ』『その空気の中で弾くんですよ』『ちょっと間違えたりぎこちなかったりすると、みんな少し笑いそうになりながら<うるせぇよ>みたいな』と笑い話に落ち着け、『(平田選手も)ギター弾いてみたら』としっかりオチをつけていましたが、ここまではっきりと不仲を公言した例はなかったため、共演者たちもどう反応していいか戸惑っているようでした」(テレビ局関係者)

●ジャニーズ内の“タブー”を破った中居正広

 また、芸能事務所関係者は、同じく1月9日に放送された『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)で中居が披露した話に驚いたという。

 中居が披露したのは、昨年10月に開催されたジャニー喜多川・ジャニーズ事務所社長の誕生日会での失敗談だ。たくさんのジャニーズタレントが集まる同会の中で、中居はジャニー社長や近藤真彦、東山紀之などの周辺に、小学生らしき見知らぬ少年が座っていたことに違和感を覚えたという。

 中居は彼をジャニーズJr.などの若手や新人だと思ったようで、「そっち側に座るのはおかしいんじゃねぇか」とにらみつけていた。しかし、その不満を近藤にぶつけると、彼は近藤の息子だったことが判明。
中居は彼に対して「中居と申します」と丁重にあいさつしたが、「この人、僕のこと、ずっと怖い顔で見てた」と言われてしまったというものだ。

 この話の、どこが衝撃だったのだろうか。

「これが、いわゆるジャニーズの権力構造のタブーに触れているからです。近藤は、飯島マネジャーと反目するメリー喜多川副社長から破格の優遇を受けており、デビュー35周年の昨年は『第66回NHK紅白歌合戦』でトリを務めるなど、そのゴリ押しに一部で批判が噴出するほどでした。

 メリー副社長は以前、週刊誌のインタビューで、娘の藤島ジュリー景子氏と近藤を結婚させようとしたことまで明かしており、近藤はジャニーズ事務所の後継者とも目されています。こうした“異常な愛情”には、ファンや一部の所属タレントからも疑問の声が上がっているといわれます。

 そんな中、『すべらない話』として、堂々と近藤のジャニーズ内でのポジションを物語るようなエピソードを披露したのは、中居なりの“毒”だったのかもしれません。香取の『不仲発言』も含めて、メンバー内になんらかの“感情”がたまっていたことは確かでしょう」(芸能事務所関係者)

 中居の話は、同番組の「MVS」(Most Valuable すべらない話)に選出されているが、いろいろな意味で「Valuable(価値のある)」な話だったのかもしれない。
(文=編集部)

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