2月に覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された清原和博容疑者。すでに本人は使用を認めており、同23日には同法(使用)の疑いで再逮捕された。
清原は14年、人気モデルで元妻の清原亜希と離婚しており、2人の息子も亜希の元で暮らしている。その亜希が、超名門校に通う息子2人を米ニューヨークにある同校の系列校に入学させ移住することを計画していると、「週刊女性」(光文社/3月15日号)が報じている。
「この系列校とは慶應義塾ニューヨーク学院のことです。清原の息子さんは現在、名門私立である慶應義塾系列の小学校と中学校に在籍しており、同学院は系列高校に当たります。清原の事件をめぐり連日のように報道が続き、息子さんが受ける精神的、さらには実生活における影響は甚大なもの。2人の生活を考え、亜希さんは日本を離れることを考えているのではないでしょうか」(週刊誌記者)
しかし、慶應といえば超名門校で知られ、当然ながら入学するためには厳しい試験をパスし、さらには高額の入学金や授業料、さらにはニューヨークでの生活費がかかることは容易に想像がつく。この移住計画が事実であれば、果たしてそうすんなりと実現できるのだろうか。慶應ニューヨーク学院を知る人物は語る。
「同学院は日本の中学3年生相当から入学可能で、試験には、春と秋に実施されるAO入試、通常の学力試験の計3つがあり、いずれかに合格する必要があります。通常の学力試験は毎年2~3月に現地で行われ、英語・国語・数学の3科目です。英語の面接や長文の作文もあり、実際の合格率まではわかりませんが、私の周囲で受験している方々をみていると、その合格率は40~60%くらいではないでしょうか。ただ、亜希さんの息子さんは現在慶應に在籍しているので、内部進学というかたちでそうした試験を受ける必要なく入学できるかもしれません。
また、授業の約半分は英語で行われるので英語力も身につき、さらに同学院の卒業生は希望すればほぼ確実に日本の慶應大学に進学できる点も大きな魅力です。こうしたメリットから、日本の高所得家庭や海外駐在員がお子さんを入学させようとするケースが多いです」
●逆効果の恐れも
気になるのは、息子たちが同学院に入れば清原の事件が及ぼす喧騒から逃れられるのかという点である。
「実は同学院の学生は9割以上が日本人で、ほぼ全員が寮に入り生活しています。つまり、学院内はほぼ日本と同じで、学生たちは24時間常に生活を共にしているため、逃げ場がなく精神的に“煮詰まって”しまい疲労を抱えてしまう生徒もいます。当然ながら清原の事件を知らない人はおらず、そんな閉鎖的な空間で生活することになるので、かえって亜紀さんの息子さんに厳しい負担を強いることになる恐れもあります」(同)
ここまで元家族を苦しめる事態を招いた、清原の罪は重い。
(文=編集部)