俳優の風間トオルが『ノンストップ!』(フジテレビ系)の取材に応じ、幼少期に自身を捨てた父との現在の関係について語った。
風間は幼少期に両親が離婚し、父とともに祖父母の家へ。
高校を卒業後にモデル、そして俳優へとキャリアを重ねた風間。その頃から風間の出演する舞台などに父がちょくちょく顔を出すようになり、やがて生活費を求めてきたのだという。
風間は「親父は親父の人生だから。オレはお婆ちゃんに育ててもらってよかった。親父はいなくて良かったのかもしれない。いたら、オレはグレてたかもしれませんね」と現在の自身の考えを告白。そして「オレを生んでくれた人だから、最後まで面倒はみたいと思っています」と結び、生活費の支援を続けるという。
世間もネット上も風間のこの告白に拍手喝采。特に多かったのは「自分にはできない」「器が違う」と、自分がもし同じ境遇になったらと想像する人が多かった。その上で「なかなかできることじゃない」と、風間を称賛しているのである。
風間の幼少期の極貧生活はテレビなどでもよく語られているところ。「虫歯をペンチで抜いた」「車にはねられても金がないのでそのまま帰宅」「カマキリも食べた」などなど、風貌からは想像できないような過酷な半生を明るく語ることから、好感度も高かった。その上で、その原因となった父親と現在も支えているというのだからそれは称賛されてしかるべきところだ。
健康に産んでくれて、今もこうしてテレビで活躍できている、それだけで財産――そんな風に思えるような生き方を風間はしてきたということなのかもしれない。「今もお金が無くても辛抱できるし、少々のことでは動じないですね」と、過去を非常にポジティブに捉えている。
モデルや俳優というごく一部しか成功できない世界に身を投じることも、風間にとっては大きなチャレンジという認識はなかったのではないか。それほどの強靭な精神力と思いやりを感じさせるエピソードである。