先月25日、女優・黒木瞳の初監督映画「嫌な女」が公開された。
実力派女優の吉田羊と木村佳乃がW主演を務める同作だが、公開前、主演の2人以上に、連日にわたってテレビに出まくっていたのが黒木監督だ。
「かつては民放キー局で連ドラの主演を張っていた黒木さんですが、近年はすっかり勢いを失っている。そのためか、自身の監督作品よりも、女優としての健在ぶりをアピールするかのように、自ら積極的にテレビ出演を志願していました。まあ、木村さんは連ドラの撮影などがあって多忙、吉田さんは『Hey! Say! JUMP』の中島裕翔さんとの熱愛発覚後、その質問をされるのを嫌がり、メディアへの露出を極力控えています。そうした背景も手伝って、黒木さんの露出が増えた部分もありますが…」とは映画配給会社社員。
とはいえ、自ら原作の映画化権を取得し、メガホンをとったというだけあり、撮影中は“黒木監督”も相当に力が入っていたという。
ただ、監督経験の浅さはいかんともしがたいようで、「誰か良いブレーンでも付ければ良かったんでしょうけど、黒木さんが自力で完成させることにとことんこだわったため、現場は混乱。PRイベントでは、吉田さんから『セリフを音階で指示された』などと暴露されていました」(同社員)
そんな黒木の無茶ぶりは演者だけでなく、スタッフにも向けられていたとか。
「映画の上映前には全国各地で前あおりのイベントを行ったのですが、黒木さんは、イベント会場はもとより、移動中の新幹線や飛行機の中でも、ほぼ毎回シャンパンを用意するように指示していたそうです。黒木さんは舌が肥えているので当然、安いシャンパンではバレる。それなりの値段のシャンパンを用意しないといけないので、スタッフも大変だったと聞きます。映画の製作費の中から、相当な金額のシャンパン代が捻出されたのではないでしょうか(笑)」(映画雑誌編集者)
黒木のシャンパン好きは業界内で広く知られているが、「公開が50スクリーン程度だったことを考慮しても、公開初日と翌日の映画興行収入ランキングではトップ10入りはならず。興行収入は、1億円に届かないのではなんて声も出ています」(同編集者)
果たして、黒木監督は勝利の美酒に酔いしれることはできるのか?
(文=JAPAN芸能カルチャー研究所)