17歳の女性との飲酒および淫行が6月9日発売の「フライデー」(講談社)で報じられた俳優の小出恵介。すでに無期限の芸能活動停止が発表されており、10日にスタート予定だった主演ドラマ『神様からひと言~なにわお客様相談室物語~』(NHK)や出演CMが放送中止になるなど、その損失額は数億円ともいわれている。



 この件について、所属事務所は「刑事事件に係る事案を含んでいる」としており、小出は今週中にも記者会見を開く予定だという。人気俳優の衝撃的なスキャンダルに対して、インターネット上では「梅ちゃん先生の呪い」がささやかれている。

 2012年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『梅ちゃん先生』。ヒロインの梅子を堀北真希が演じ、小出は梅子の兄役で出演している。主題歌はSMAPの『さかさまの空』だったが、ジャニーズ事務所のタレントが“朝ドラ”の主題歌を担当するのは初めてで、SMAPがメンバーの出演がないドラマの主題歌を担当するのも初めてということで話題となった。

「堀北は、『梅ちゃん先生』出演後、『NHK紅白歌合戦』の司会を務めるなど、まさに人気絶頂を迎えました。しかし、結婚と出産を経て、今年2月には所属事務所との契約満了および活動休止を発表。事務所側は契約更新を望んだものの、堀北が休業で押し切ったともいわれており、事実上の引退状態です。

 また、SMAPは16年1月に解散騒動が勃発、すったもんだの末に昨年末に正式に解散しましたが、いまだ元メンバーのジャニーズ事務所からの独立をめぐってゴタゴタが続いています。

『梅ちゃん先生』で全国区の人気者になった小出ですが、今後の活動についてはまったくの未定。仮に復帰できたとしても、テレビの地上波など以前と同じような活躍は難しいでしょう。

 堀北、小出という物語の中心人物が実質的にテレビから消えてしまい、主題歌を歌っていたSMAPが解散してしまったことで、『梅ちゃん先生の呪い』がささやかれているのです。
ちなみに同作には、先日、覚せい剤取締法違反で逮捕されて事務所を解雇された橋爪遼も出演しています」(テレビ局関係者)

『梅ちゃん先生』は「NHKオンデマンド」で配信されていたが、小出の騒動を受けて配信が休止されている。小出の出演作といえば、ほかにもドラマ『ROOKIES』(TBS系)や『ごくせん』(日本テレビ系)などがあるが……。

「『ROOKIES』も、『憂き目に遭う俳優が多い』と話題です。山本裕典は3月に事務所から契約を解除され、事実上の引退。高岡奏輔は11年夏にツイッターでの発言が物議を醸して事務所を退所、その後宮崎あおいと離婚し、16年1月には傷害容疑で逮捕されています。

 ほかにも、遠藤要は今年2月に『フライデー』で違法賭博疑惑が報じられて事務所から謹慎処分を受けたほか、五十嵐隼士は13年に芸能界を引退しました。

『ごくせん』に出演していた俳優たちも、受難続きです。主演の仲間由紀恵は夫・田中哲司の不倫が『フライデー』の報道で発覚、田中は謝罪コメントを発表しています。成宮寛貴は昨年12月に同じく『フライデー』に違法薬物使用疑惑が報じられ、否定したものの芸能界を引退しました。石垣佑磨は、08年11月に公務執行妨害と暴行の容疑で逮捕されています」(同)

●小出恵介と高岡奏輔が共演『パッチギ!』の悲運

 また、以下のように語るのは週刊誌記者だ。

「小出と高岡は、05年公開の映画『パッチギ!』(シネカノン)でも共演しています。同作でヒロインを演じた沢尻エリカは、07年の『別に……』騒動で一時は芸能活動を休止、主演の塩谷瞬は12年に冨永愛と園山真希絵との二股交際が報じられて号泣謝罪に追い込まれています。


 さらに、配給会社のシネカノンは10年に倒産していることから、以前から『パッチギ!の悲運』『出演者の不祥事ドミノが止まらない』といわれていましたが、小出の騒動がダメ押しになったかたちです。ちなみに、『パッチギ!』舞台版の主演を務めたのは山本裕典ということで、ますますいわくつきの作品となってしまいました」(週刊誌記者)

 いずれも、多数の若手俳優が出演しており、こじつけに近いような感も否めないが、こんな“呪い”がささやかれるほど、昨今の芸能界は揺れているということだろうか。
(文=編集部)

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