6月27日発売の写真週刊誌『FLASH』(光文社)で報じられた、お笑いコンビ「デニス」の植野行雄のスキャンダル。
同誌では井川遥似の美女が、植野には本命の彼女がいるにもかかわらず体の関係を求められたと涙ながらに告白。
ベッキーの不倫騒動から1年半。どれだけ芸能人たちの下半身スキャンダルが報じられてきただろう。報じる必要性があるもの、ないものの区分けが記者たちの間でも議論になっているという。
「芸人の浮気に関して擁護するわけではありませんが、報じられても彼らは話術で笑いに変えてしまいますし、打撃というほどのものはないでしょう。私たちが危惧してるのは、不倫を報じても『またか』と、世間に興味を持たれなくなること。すでにその傾向があるのですが、バカの一つ覚えみたいに同じことを報じても雑誌の評価が上がるとは思えません」(週刊誌関係者)
そんななか、評価されているのが『週刊新潮』(新潮社)の政治家スキャンダル。ここ数カ月、同誌が報じてきたスキャンダルのなかには、国会へかなりの影響をおよぼしたものもある。芸能人のスキャンダルが跳ねる時代はいつのまに終わってしまったのか――。
「それにスキャンダルを報じても部数が上がらないんですよ。ジャニーズの熱愛や不祥事は特にそうなんですが、ファンが不買運動に出るので、ネット媒体でやったほうがウケるんです。今や大きなスクープをとっても数字に結びつかないのは日常茶飯事。
芸人を多く抱える大手事務所関係者もこう話す。
「この1年で何度不倫・浮気の問い合わせを受けたかわかりません。最近は迅速な対処を心掛けています。週刊誌さんや新聞社さんとはできるだけ仲良くしておいたほうがいいということも、勉強になりました」
週刊誌と事務所の付き合い方が劇的に変わったのもここ数年の話だろう。実際、リークするのはタレントに一番近い人間ということが証明されてきた。事務所の対応も変化をしつつあり、あわせて芸能人のスキャンダル報道も、形を変えていくのかもしれない。
とはいいつつ、それでも芸能人の下半身事情に世の中の多くは興味津々。芸能人たちが、のびのびとハメを外して生活する日は、当分来ることはないだろう。
(文=編集部)