今年も大みそか恒例のテレビ番組『NHK紅白歌合戦』の出演者が決定した。司会は紅組が有村架純(2年連続)、白組は嵐の二宮和也が務めるのだが、総合司会に内村光良という意外な抜擢は世間を驚かせた。



 しかし、今回の『紅白』出演者リストに対して、世間からは「知らない人ばかり」「誰これ状態」などといった声が相次いでおり、早くも冷めた空気が漂っている。NHK側が強く出演を望んでいる安室奈美恵、桑田佳祐らは、昨年のSMAP同様にサプライズ枠でも出演することはなく、幕を閉じることになるのだろうか――。

「今年の目玉はやはり安室さんと、NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』の主題歌を歌った桑田さんですが、2人ともNHKとは因縁があるので、そう簡単に出演することはないでしょう。というか、今の時点では確率としてはほぼゼロ。NHKもこれまでの関係を改めて構築しようと必死ですが、1カ月で済むような話ではないですよ。よりによって出場者全体の知名度が低く見栄えが悪い年に、トリを飾ってほしいアーティストまで出てくれないとなると、今年は史上最悪の『紅白』になるのではないかという声も多いです」(テレビ局関係者)

 特に安室は来年の引退をすでに発表し注目を浴びているが、彼女が『紅白』に出ない理由として、別のテレビ局関係者はこう語る。

「まず安室サイドが、NHKの条件を飲めないという点が大きい。尺の問題や客席の問題など、プロ意識が高い安室ゆえに、簡単に妥協できない要素がありすぎます。もしくは、安室が京都に購入したマンションで年末はゆったりと過ごしたい、という気持ちを持っている可能性もあるでしょう。大物芸能人は年末に仕事を控える人が多く、2013年に放送された連続テレビ小説『あまちゃん』がヒットした際に熱烈なオファーをされ出演した小泉今日子も、年末は毎年知人たちとプライベートの予定があるということで、かなりしぶっていたようです」

 ここ数年は出演陣の小粒化も指摘される『紅白』だが、NHK側の事情を同関係者はこう語る。

「今年カムバックした小沢健二も、自身の『紅白』関連の記事に対し難色を示し出場を断ったという噂もあり、昨年からNHKはビッグアーティストたちの獲得に失敗し続けています。昨年のSMAP騒動から音楽界は過渡期を迎え、『紅白』もスタッフを入れ替えるなどしてイメージアップを図ってきたようですが、前向きな話題は乏しい。
このままいくと国民にとっても年末の大イベントだった『紅白』が“アーティストが出演したくない音楽番組”となってしまいかねません。

『紅白』復活に期待したい。
(文=編集部)

編集部おすすめ