アラサー、恋愛、既婚大歓迎…“大人アイドル”prediaが突きつけるアイドルの自由さ

       

 6人組“大人アイドル”グループのprediaが、“30歳以上の元アイドル”を対象とした新メンバーオーディションを開催する。

 2018年9月に解散したアイドルグループ・PASSPO(結成当初は「ぱすぽ」/共に実際の表記では語末に星マーク)の姉妹ユニットとして、同グループと同じプラチナム・パスポート所属のアイドルグループとして2010年に結成されたpredia。結成当初のグループ名は「pre-dia」で、2011年12月に「predia」と改名したが、当初から“大人アイドル”をコンセプトとしており、メンバーの年齢層も他のアイドルグループに比べると高め、現在の平均年齢も28.5歳となっている。そして、今年2月にメンバー4人が卒業、新体制でスタートするタイミングで、今回のオーディション開催となったのだ。

「元アイドルのセカンドキャリアを支援!」とのキャッチコピーが躍る今回のオーディション。その応募資格を見ると、「30歳以上の女性 アラサー大歓迎」「アイドル経験要(自称可)」とある。さらに「恋愛自由(節操重要)」「既婚者可」とも記されている。恋愛禁止が暗黙の了解となり、「25歳定年説」などといったことが囁かれがちな現在の女性アイドル界における、さまざまな固定概念を覆さんとするオーディションとなっている。

 さらに、このprediaのオーディション開催とほぼ時を同じくして、新潟を拠点に活動する3人組アイドルグループ・NegiccoのNao(実際の表記では語末に星マーク)が、ロックバンド・空想委員会のベーシスト・岡田典之と4月に結婚することを発表した。くしくも、「アイドルの恋愛禁止」を真っ向から否定するような出来事が、アイドル業界内部において同時に起きたのだ。

「本格的に女性アイドルブームが盛り上がり始めたのが2010年くらいで、そこからすでに10年近く経とうとしています。その間に辞めるアイドルもいれば、そのまま続けるアイドルもいて、もちろん新たにアイドルになる少女もいる。その結果、現役アイドルの年齢層は幅広くなってきました。つまり、“アイドル”として活動する人々がだんだんと多様化している現実があり、当初はどのアイドルグループにもたいてい存在していた“恋愛禁止“のようなある意味旧態依然としたルール、そして年齢の基準では、アイドルを縛ることができなくなっているのでしょう」(アイドルに詳しい音楽関係者)

 prediaは、そういった多様化するアイドルの受け皿となるべく、今回の画期的なオーディションを開催したということになるだろう。

●アイドルの“固定概念”は窮屈

 そもそも“アイドル”というものは、明確に定義されているわけではない。メンバー全員30歳を超えているPerfumeをアイドルと呼ぶ人もいるだろうし、呼ばない人もいるだろう。あるいは、メンバー4人のうち3人が既婚者で2人が子どももいるMAXもまた、現役のアイドルグループと見ることも不可能ではないはずだ。

 つまり、元来“アイドル”というものは、その定義づけが明確になされていない以上、多様な存在を内包し得るものであるはずだ。言い換えれば、「このグループはアイドルだ」と他称されればその時点でアイドルとなり、あるいは「私はアイドルだ」と自称すれば、それだけで十分にアイドルとなるのだ。少なくとも、年齢や婚歴によってアイドルか否かが決まるわけではない。

 そういう意味では、prediaのオーディションの応募条件の中にある「アイドル経験要(自称可)」という条件は、アイドルの本質を捉えたものなのかもしれない。固定概念としてイメージされるものに当てはまっていなくても、自分がアイドルだと思っていさえすればアイドルである──そんな自由で多様性に溢れた“本来のアイドル”をしっかりと体現しようとするためのオーディション。今回のprediaのオーディションを、そういうふうに見ることも十分可能なのである。

「すでに多様なグループが活動していて、『アイドルは○○じゃなくてはならない』といった概念は徐々に薄れつつある現状があります。ファンもすでにその現状を受け入れていて、だからこそNaoさんの結婚は多くの人々に祝福されているのでしょう。ファンもメンバーも、アイドルにおける固定概念を窮屈に思い始めているはずで、それこそ“恋愛禁止”といったようなことを気にせず活動するアイドルも増えていくでしょうし、prediaのように年齢にとらわれないグループも珍しくなくなっていくでしょう」(前出・音楽関係者)

 また、prediaから今年2月に4人のメンバーが卒業しているという事実も特筆すべきだろう。アイドルとして長く続けるという選択もあれば、アイドルとしての活動に幕を閉じるという選択もある。多様なアイドルがいてもいいのと同様に、「アイドルを辞める」という選択も尊重しているということなのだ。「事務所の偉い人の指示通りに動いていればいい」というアイドルの姿ではなく、メンバーそれぞれの選択の上に成り立っているアイドルの姿を、prediaは示しているのではないだろうか。

 ブームは一段落したかもしれないが、その一方で本来の多様性に溢れた姿を取り戻しつつある女性アイドル界。シーンはとっくに新しいフェイズに移行しているのだ。「恋愛禁止」や「若くなくてはならない」などといった古い固定概念にとらわれるグループは、置いていかれることだろう。
(文=青野ヒロミ

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