「結局、本当に良いコスメってなんなの?」
「話題のコスメって、実際にはどうなの?」

 そんな質問、お任せください。みなさんは普段のコスメ選び、何を求めますか? 安さ? 質感? 使いやすさ? デザイン? 似たようなコスメがたくさん溢れるなか、コスメ選びも難しい時代になってきました。

雑誌やテレビ、口コミなどのコスメ情報もたくさんありすぎて、結局本当に使えるコスメがわからない! なんて経験ありませんか?

 この連載では、これまで数万種類のコスメを試してきたコスメマニアの美容家、立花ゆうりが話題のコスメを実際に検証、そしてレビューしながら、ご自身に合うコスメに出合うためにどんな選び方をしたら良いか、どんなメイクをしたら良いかなど、正直レビューとコメントをしていきます。

 第1回はトレンドの「ティントリップ」比較!

 ティントリップとは、唇に色をのせるだけでなく、唇をも染めて落ちにくくするためのリップといわれていますが、ティントリップとはいっても、質感や色持ちにかなりの差があるのが現実。クレンジングでもなかなか落ちないリップから、石鹸でも落とせそうな優しいリップティントまでさまざま。

 そんな今回は、落ちにくいと話題のリップを人気色10本集めてみました! 実際に、唇のこすれや飲み物を飲んだ想定、また食事をする想定で、「こする」「水で洗う」「お湯で洗う」「食用油でなでる」、最後には「クレンジング」でどのくらい落ちるのかも含めて徹底検証です!

●落ちないと噂のリップティント

(1)SUGAO ジュレ感シアリップティント(コーラルレッド)/ロート製薬
(2)ペリペラ ティントウォーター(05)/ペリペラ
(3)リップアップ リキッドリップティント(SUGARED)/espoir
(4)ディオール アディクト リップ ティント(451)/パルファン・クリスチャン・ディオール
(5)パワーマットリップピグメント(2767)/NARS
(6)シャイン シック リップラッカー(BE101)/エチュードハウス
(7)コーティングティント(04)/リリーバイレッド
(8)フロマンス リップカラー シャイン(RD02)/ラビオッテ
(9)セザンヌ カラーティントリップ(CT4)/セザンヌ
(10)メイベリン SPステイ マットインク(130)/メイベリン ニューヨーク

●立花ゆうりが徹底検証!「ティントリップ」比較!

<塗りたて>

 塗りたてはこんな感じ!マットな質感やツヤ感もさまざま。

(1)(2)は唇が透けるウォータータイプ。(3)(6)(7)(8)(9)がツヤ感タイプのリキッドタイプ、(4)はセミマット、(5)(10)はマットタイプ。質感も違えば仕上がりも違います。

<ティッシュオフ&こする>

 ティッシュオフでは全体的に表面のツヤが消えます。唇のこすれ想定で指でこすってみると(5)が少しぼやけ、(6)や(9)は全体的にうすくなっています。しかしカラーは残ったまま。

<水洗い>

 ジュースを飲む想定の水洗いでは、さすがティントリップ。どれも変わりなく色が残る結果に。


<お湯洗い>

 温かい飲み物を飲んだ想定のお湯洗いでも色は残ったまま、しかし、(4)(6)(7)(8)が表面のカラーがとれて、ピンクにカラーがチェンジしています。(3)(5)(10)はしっかりカラーがそのまま残っています。

<食用油>

 食事をした想定で、食用油でなじませると決定的な違いが! (1)(2)(4)(5)が明らかに色が薄くなり、(9)はほとんど落ちています。そんななか、(3)(8)(10)が特に色持ちが良いです。

<クレンジング>

 クレンジングをすると、(5)(9)(10)を完全に落とすことができました! 一方で、(3)(8)は非常に落ちにくく、さらに丁寧なポイントリムーバーを使ったクレンジングが必要であることがわかります!

 いかがでしたでしょうか? 普段のリップで「気がついたらリップの色が落ちていた」なんてお悩みには、やはり食べても飲んでも落ちにくいティントリップがうれしいです。ただ、「一日落ちないのがうれしい」と思って色持ちの強いティントリップ使用後に丁寧なクレンジングを怠ってしまえば、色素沈着してしまう恐れもありますので、気をつける必要があります。ご注意を! 

 行く場所やシーン、ファッションに合わせてリップを使い分けてメイクを楽しめますし、リップひとつで顔の印象がパッと変わったり、気分までもチェンジすることができるので、毎日のメイクがもっと楽しめそうですね。

 結局良いコスメってなんなの?――それはあなたに合うコスメです。人によって性格や生き方が違うように、欲しいコスメもなりたい雰囲気によっても違います。そのコスメを一緒に探させていただくのが私の役目だと思っております。正しいコスメ選びで、365日のメイクをもっと楽しく。
(文=立花ゆうり/美容家・美容ライター)

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