寝る直前までスマホやタブレットを使ってしまう人たちにとって、朗報がもたらされました。詳細は以下から。
◆最も目に優しいディスプレイが開発される
世界シェア2位のテレビメーカー、TCL傘下でディスプレイを製造するCSOTのプレスリリースによると、同社は「準自然光スペクトルディスプレイ」と呼ばれる技術を開発したそうです。
これはバックライトとRGBカラーフィルターを最適化することで、目が疲れずに済む自然光に近いスペクトル分布を実現するというもの。
日中は網膜におけるドーパミン分泌を促進して近視の予防に役立つほか、夜間はメラトニンの分泌が抑制されないようにすることで睡眠への影響を最小限に抑えるなど、有益な効果をもたらすとのこと。
すでに世界をリードする試験、検査、認証機関「SGS」によって認証されており、第1弾として12.1インチのタブレット向けパネル「Natural-Spectrum Slim Pad Display」に採用されています。

◆最新技術と付加価値で中国勢が猛追する事態に
液晶だけでなく、3つ折りスマホに向けた有機ELディスプレイやインクジェット方式での製造など、最新技術のキャッチアップを進めるCSOT。
今回の新技術はよりユーザーの実用面に寄り添った、新たな付加価値を追求したものとなります。

なお、同じ中国のBOEやTianmaは低消費電力、高輝度、長寿命を実現する「タンデムOLED」と呼ばれる有機ELパネルを開発。
LGディスプレイによる製品化から半年ほどでキャッチアップするなど、とんでもないスピードで追い上げているのが現状です。

編集部おすすめ