従来のiPadとは一線を画すデザインで、iMacの代わりにもなる一人二役の活躍が期待されていた新型デバイスですが、残念ながらお蔵入りになってしまうようです。詳細は以下から。


◆超大型の折りたたみiPad、あえなく断念
海外メディア「DigiTimes」の報道(Jukanlosreve氏経由)によると、Appleは「折りたたみiPad」の開発を当面中止するそうです。
これは関係者から明かされた情報で、以下が理由として挙げられているとのこと。
・製造上の問題
・フレキシブルディスプレイのコスト増
・大型折りたたみ式デバイスの消費者需要が見込めないこと
「折りたたみiPad」開発中止へ、5.5インチの小型iPhone製品化に注力

複数の情報筋により展開時18.8インチの大画面有機ELやFace ID、アンダーディスプレイカメラを搭載し2027年以降に発売される見込みとされていた折りたたみiPad。
しかし同様のコンセプトでHuaweiが発売した「MateBook Fold Ultimate」が約48万円の超高価格デバイスになっていたことから、製造コストなどが懸念されていました。
「折りたたみiPad」開発中止へ、5.5インチの小型iPhone製品化に注力

開発自体は間違いなく進められていたものの、Appleは60万円の「Vision Pro」で失敗した経験があるため、最終判断で慎重にならざるを得なかったものと考えられます。
「折りたたみiPad」開発中止へ、5.5インチの小型iPhone製品化に注力

◆折りたたみiPhoneはテスト段階へ
一方で折りたたみ式のiPhoneは、先月に最初のプロトタイプが作られたとサプライチェーンの情報筋により明かされたとのこと。
すべてが順調に進めば今年末までにプロトタイプテストを完了し、2026年後半の発売に向けて準備が進められるものとみられています。
折り目のない7.8インチのメインと5.5インチのサブディスプレイを搭載し、廃止されたiPhone SEやminiに代わり小型デバイス需要もある程度埋められそうなiPhone Fold(仮)。
「折りたたみiPad」開発中止へ、5.5インチの小型iPhone製品化に注力

しかしこちらも価格は2000ドル(約29万円)から最大2500ドル(約36万円)の『信仰心が試される』アイテムになる見込みで、需要については未知数です。
折りたたみスマホについては先駆者のSamsungですらXiaomiなどに押されているのが現状ですが、果たして成功するのでしょうか……?

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