「唯一の10万円切りiPhone」となった廉価版iPhoneの今後を占う判決が下されました。詳細は以下から。
◆BOEの有機ELディスプレイに厳しい判決
韓国メディア「ETnews」の報道によると、アメリカ国際貿易委員会(ITC)は「BOEがSamsungの営業秘密を侵害している」という予備判決を下したそうです。
これはSamsungの中核技術を用いた有機ELディスプレイおよびその部品の新規生産や販売、在庫の活用をBOEに禁じるもの。
予備判決から4ヶ月後の11月に最終判決が下されるものの、覆ることはほとんどないとされています。
◆iPhone 14を皮切りに導入されたBOE製パネル
なお、BOEはSamsungやLGに続く供給元を目指してiPhone向けパネルの製造を拡大させており、iPhone 13およびiPhone 14から参入を本格化。

iPhone 14のディスプレイを使い回して製造コスト削減を図ったiPhone 16eにおいて、BOEが大きな役割を担っているとされています。

引き続き同じディスプレイを採用するとみられるiPhone 17eともども、製造コスト増が懸念される今回の判決。Appleが本体価格へ転嫁するかどうかに注目が集まります。
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