あからさまにあくびをしている同僚や部下を見て、少しいやな気分になる人は少なからずいるものです。ただ、最近の科学の研究では、あくびは脳に良いという報告がなされています。
あながち白い目でばかりは見られないかもしれません。

あくびは脳の温度を下げる

あくびに関する研究を行なっている、アメリカ・サニーカレッジの心理学部の教授アンドリュー ギャロップ氏によれば、

「あくびには人間の脳の温度を下げる効果がある」

ということが分かったのだそうです。

あたたかい部屋にいる時はあくびの回数が多くなること。そして、あくびをする前の脳の温度は上昇傾向にあり、あくび後の温度は下降していくことが、実験で判明しました。

夏はあくびが伝染しやすい

また、ウィーン大学の研究者Jorg Massen氏とKim Dusch氏は、あくびの伝染効果について調査。夏と冬、オーストリアのウィーンの通行人に、「あくびをしている人が映った写真」を見せる実験を行いました。その結果、冬よりも夏に、あくびを誘発された人が多かったといいます。

つまり、あくびの特徴として、「人から誘発されることがあり、脳の冷却に役立つ」という性質が証明されつつあるのです。

仕事中にあくびがうっかり出てしまっても、それは脳を冷やして正常な温度に調整し、集中力を維持するチャンス。これから夏になり、気温があがるとあくびの回数も増えるのだそう。身体だけでなく、脳にも涼をとることが必要なようです。

Topsanté.com

Young businesswoman via Shutterstock

(文/下野真緒)

■ あわせて読みたい
夏に向けたカラダづくりに! 新「ブランパン」の魅力
徹底解剖!『ARROWS NX F-05F』がビジネスマンを文字入力のストレスから解放する
うるおってもっちり。
30代からの美肌洗顔

日本橋生まれの『Kinza』はユーザーと一緒につくり上げる「エターナル青春系ブラウザ」
編集部おすすめ