ライフハッカー[日本版]より転載:英語を話していると、その場にふさわしくない言い回し、カジュアルな言い回しや口癖などを無意識的に使ってしまうことがあります。それらの表現は決して悪いわけではありませんが、自分の言いたいことをもっと効果的に伝える言い方もあります。
今回は、英語を話すときに気をつけた方がいいフレーズや話し方をご紹介しましょう。

1. 「No problem」(「どういたしまして」の意味で使う場合)

正直言って私はこの表現を使ってもいいと思います。しかし、あなたが「thank you(ありがとう)」と誰かに言われて、「no problem(どういたしまして)」と答えるのは、他人のためにあなたが行った行為は、自分にとってはまったく大したことではないという風に伝わってしまい、お礼を言った相手のことをおとしめることになる、と言う人もいます。

2. 「Sorry」(「すみません」の意味で使う場合)

誠実に謝っているというのは誰にでも伝わりますが、「excuse me("すみません"場合によっては"ちょっとどいて"的なニュアンス)」という意味で「sorry」を使うと、相手を軽く見ているように伝わってしまいます。つまり、あなたが上から目線だと相手に思われるということです。

3. 「Just...」

この世に完全な正義はありませんが、「just」という表現は使う文脈によって、その意味が弱まってしまうことがあります。たとえば「I just want to bring up one point(ちょっと1点だけ言いたいのですが)」という使い方をすると、今から自分が言うことはあまり重要ではないというニュアンスになります。

4. 語尾を上げる話し方

私はカナダ人とのハーフです。だからこそ言えると思いますが、カナダ人のアクセントは文末で語尾が上がることが多く、何を言っても質問に聞こえることがあります。私の言ってることわかります?

5. 「Know what I mean?」

4の最後に「私の言ってることわかります?(Do you know what I mean?)」とあえて使いましたが、これもあまり良くない表現です。自分の言ったことを相手が理解しているのかを確認するのは大事なことです。しかし、この表現はカジュアルな言い方です。

もしあなたが口癖のように、無意識的に繰り返し使っていたら、かなり感じが悪くなっています。注意しましょう。

6. 「You guys...」

これは私自身もときどき使ってしまう表現です。しかし、複数の二人称として、何でもかんでも「you guys」を使うのは悪い癖です。相手に対する親しみを込めて使っているのかもしれませんが、カジュアルな言い回しなので、TPOによってはあなたの発言が軽く見られることになります。

7. 不気味な笑顔

爽やかに笑うことは素敵です。人にポジティブに伝染することもあります。しかし、ニヤニヤしたり、ヘラヘラしたり、薄気味悪い笑顔は最悪です。自分の評価を下げたり、相手に嫌な感じを与えたりします。

8. 目線が泳いでいる

会話のときの大事なルールその1は「話している相手の目を見ましょう」です。大事なルールその2は「目を合わせられない場合は、相手の体のどこかを一点をじっと見ないようにしましょう」です。相手の体の一点を見続ける状態での会話では、あなたの言っていることが相手は理解できません。

9. 「I do apologize...」

連邦裁判官に聞いたことがあるのですが、弁護士が「With all due respect(お言葉を返すようですが)」と言って発言を始めるときは「fu*k you(くそくらえ)」と言っているように聞こえるらしいです。それと同じように「I do apologize...(申し訳ないのですが...)」で始めるときは、どんな状況でもまったく申し訳ないと思っているように聞こえないのです(製品のサポートコールセンターを思い浮かべてください)。

10. 「It's our policy...」

これも似たような表現ですが、「I do apologize...」が自分にはどうしようもなく、誰かを助けることができないという意味の表現なのに対して、「It's our policy...(私どもの方針でして...)」は相手の選択によって、自分たちには何もできない状態であるという意味合いになります。

11. 「In my opinion...」

自分が何かを主張するときは、「In my opinion...(私の意見としては)」のような前置きもせず、単純に自分の意見を主張しましょう。そうすることで、あなたの意見がプロフェッショナルに見えます。自分だけの意見だというような前置きをすると、主張自体が弱まることがあります。あなたの意見だということは言わなくてもわかるので、意見の内容で相手を説得しましょう。

12. 「Like...」

何となくオブラートに包むような万能な表現として「Like...(...みたいな)」を多用しないようにしましょう。

13. 「Um...」

滑舌がよく、話し慣れている人だけが、脳が考えるスピードに負けずに、自分の考えていることを表現することができます。しかし、ほとんどの人はそのようなことはできないので、「um...(えーと...)」や「uh...(うーん...)」というような言葉を多用してしまいます。ただ、あまりにもこのような表現を多用すると、話が途切れ過ぎてしまい、伝わりにくくなったり、信憑性が下がってしまいます。

14. 「Full disclosure」

聞いている人が疑問に思うであろうことを明らかにすることは、間違いなく公平で良いことです。

しかし、「Full disclosure("すべてを明らかにします")」と先に言ってしまうと、相手が質問をする前に質問を潰すことになります。この表現を口癖にしている人は、口癖になった理由を、"すべてを明らかに"してみてはどうでしょう。自分の発言内容を傷つける可能性のあることをすべて明らかにできる、無欲で無知な人はほとんどいません。これからは「disclosure(明らかにします)」とだけ言い、それが十分かどうかは、聞いている相手の判断に委ねましょう。

[17 Speaking Habits That Make You Sound, Like, Totally Unprofessional|Inc.]

Bill Murphy Jr.(訳:的野裕子)

[ライフハッカー[日本版]]

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