さて、イギリスにも「今年の言葉」があります。選んでいるのは、権威あるオックスフォード辞典。2015年に選出されたのは、うれし泣きをした顔の「emoji」。そう、「絵文字」です。
私たちには当たり前の「絵文字」ですが、「emoji」として世界の語彙(ごい)に加わり、世界中でさまざまな絵文字がコミュニケーションのツールとして使われるようになっているのです。
絵文字を使う人は恋愛上手?アメリカのデートサイト「Match.com」が行った「Singles in America(アメリカの独身者)」の調査結果によると、絵文字と恋愛について興味深い事実が見えてきました。
絵文字を使う20代から40代の独身の人たちは、使わない人とくらべてセックスの回数が多かったのです。また、絵文字を使う人は、そうでない人よりもデートする率が高く、また結婚願望も強いことがわかりました。
ラトガース大学の人類学者ヘレン・フィッシャーによると、絵文字を使う人は自己表現が上手で、それがデートやセックスにもつながるのだろうとのこと。彼女は絵文字についてこう語っています。
テクノロジーによって、我々は気持ちを表現する力が劣ってきています。しかし、コミュニケーションでは感情表現が重要です。
だから、人は(絵文字のように)自分を表現する方法を、新しく作りだしているんですね。
「USA Today」より翻訳引用
なるほど、日本で生まれた「絵文字」は、見てすぐわかるインパクト大のビジュアルで、自己表現ができる優れたツールというわけです。
調査で判明したのは、ウィンクをしている顔、ほほを染めたニコニコ顔、投げキスをしている顔が、もっとも人気だったそうです。
関係を進展させるためにも使えそうパートナーとのマンネリ打破には、セクシャルなメールを送りあう「セクスティング」を取り入れてみるのもひとつの方法。でも、それに抵抗がある人は、日本人にとってもっと親しみのある「絵文字」を積極的に使ってみてはどうでしょう。
これまでほとんど使っていなければ、その時々で自分の気持ちに近い絵文字を少しずつ取り入れて、アピールしてみたり、今まで使ったことのないキュートな絵文字を選んでみるのも、マンネリ打破や新しい関係を進展させるのに一役買ってくれそうです。
[Wall Street Journal, USA Today, Greatist, Match]
image via Shutterstock
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