とくにアメリカでは、まるで仕事の一部かのように毎日熱心に取り組んでいる人が多く、私の周囲にもオンラインで出会ったカップルが何組もいます。
オンラインの魅力は、何といっても、自分の普段の行動範囲を越えたさまざまな人と知り合えること。そんななか、新たに「女友だちとの出会い専用」のマッチング・サービスが登場しました。
女友だち版Tinder数ある男女の出会い系サイトのなかでもとくに人気なのが、スマホの画面上で相手の写真をスワイプしていく「Tinder」。最近は日本でも使う人が増えていますが、先日登場した女友だち専用の「Hey!VINA」も、同じ手法を使っています。
まずは、iPhoneにアプリをダウンロードし、趣味や好きなものなどに関する簡単なプロフィールと写真を載せます。
すると、自分のバックグラウンドからマッチングされた相手の写真と短い自己紹介が画面上に表れるので、気に入れば右に、気に入らなければ左にどんどんスワイプしていくという仕組み。
その後、お互いに気に入った人同士だけがメッセージを送り合うことができ、会話をスタート。「Hey!VINA」では、オンラインでの会話だけでなく、実際に会ってリアルな友人になることをすすめています。
大人になって友人を作る難しさシングル、既婚、子どもの有無にかかわらず、大人の女性にとって気の合う友人は必需品です。
『SATC』の4人組のように、週末ごとにブランチをしてファッションや進行中の恋愛について報告し合ったり、悩みを打ち明けたり、時にはゴシップ話に花を咲かせたり、女同士だからこそできる気の置けないつきあいを求める気持ちは、誰にでもあるのはないでしょうか。
ところが現実には、大人になってから親しい友人を作るのは意外と難しいもの。会社の同僚やママ友など、自分のコミュニティ内で出会える人は限られている上、自分が本当に興味のあることを分かち合い、会話を楽しめる人はじつは少なかったりします。
そんな女性のニーズを捉えたのが「Hey!VINA」なのです。
同性の友人もやっぱりビジュアル重視?女友だちを気軽に探せるのが魅力の「Hey!VINA」ですが、自己紹介は短くシンプルなので、最初から相手の人となりを読み込んで、自分に合いそうな相手をじっくり探すというのとは違います。
データに基づいて選ばれた人たちのなかから、パッと見てフィーリングが合いそうな相手をスワイプしていくというのは、「Tinder」と同じく、アップされた写真が大きく影響するということ。
短い時間で「この人感じがいいな」とか「友人になってみたいな」と思わせるには、同性同士でもやはり、ビジュアルにアドバンテージがあるわけです。
もちろん、その後にメッセージでの会話が弾んでから実際に会うことにはなるのでしょうが、ビジュアル重視のいまの世の中を象徴するようなサービスだと思います。
都会の女性の友人作りをサポートまだはじまったばかりの「Hey!VINA」がカバーするのは、現在のところ、サンフランシスコとニューヨークのみ。
人の移り変わりが激しい都会での友人作りをサポートしてくれるツールとして、無料なこともあり、気軽に試してみる女性が増えているようです。
衣食住、生活のあらゆるものがオンラインで賄えるようになった世の中。これからは、アルゴリズムで合理的に親友も探せる時代がやってくるのかもしれません。
[Hey!VINA]
image via Shutterstock
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