男にとって、好きとか嫌いとか、愛とか恋とか、若いとか若くないとかは最終的にはどうでもよくて「据え膳食わぬは男の恥&あわよくば本能」が何者にも勝ってしまうということ......みなさんも痛い経験などを積み重ねて習得してきたはずだ。
「どうせ抱くなら、若いほうがいいよね」と言うわりには、妙齢の女性が目の前で「わたし、その気よ」というサインを放っていたら、どんなに紳士な男性もみな「据え膳食わぬは......」と突然リビドーにかられてしまうのだ。武士でもないのに。
若いころとの扱いの差にイラッ要するに男性サイドが見境がない状態のため、アラフォーだからといってセクシャルな出来事にまったく縁がないということでもない。しかし、確実に若いころとは違う「扱い」を受ける。そのことに心底嫌気がさす。
若いころは、男性のリビドー発動時はたいがい「お願いします」的に、平に平に誘ってきたはずだ。ところが40過ぎると、男たちはなぜかアラフォー女性に対して「上から目線」でリビドーを発動してくる。
「なに、彼氏(夫)いないの? 寂しいでしょー。なんなら俺が相手しやってもいいよ」と。
確かにパートナーはいない。確かに寂しいかもしれない。ただ、セックスしたい気分だったとしても、相手はおまえではない!
世界の中心で叫びたくなる瞬間だ。
男性に懇願されたいわけではない。チヤホヤされないと脱がないわよと高飛車になっているわけでもない。ただ「私があなたとセックスをしたがっている」という前提での上から目線にひたすら腹が立つのだ。
こういうセリフを口にするのは、なぜか既婚者の男性が多いというのも特徴。しかも「どの口がゆーとんのじゃ、われ~!」と言いたくなるようなルックスの......。やつらは「君は独身で彼氏もいないけど、俺は勝ち組なんだよねー、勝ち組だから気持ちの余裕があるんだよねー、だから寂しい君の相手をしてやるのは、まんざらじゃないんだよねー」という思考回路を持っている。
いまでも思い出すと、はらわたが煮えくり返る事件がある。当時、離婚した直後で、確かに孤独感を抱えていたけれど、同時になんの制約もない自由を満喫していたころでもあった。そんなときに、仕事先のある男性から「打ち合わせ」と称して、ディナーに誘われたのだ。仕事の打ち合わせだから、もちろん行くよね。
ところが、打ち合わせはほんの10分程度で終了し、あとはひたすらプライベートトークとなった。その際に「結婚歴はあるか、恋人はいるのか」などの話題になり、大人の対応として無難な受け答えをしていたわけだ。
「いま、一番寂しいときでしょ。そういうときは男に走ったほうが気が紛れるものだ。なんなら僕が相手しましょうか。僕はあなたとセックスするのは、やぶさかではないですよ」
やぶさかではない、やぶさかではない、やぶさかではない......。頭のなかをこの言葉がこだまして、気を失いそうになった。上から目線にもほどがある。おまえは、殿か。ここは大奥か!
やぶさか野郎は、このあともいろいろとやらかしているのだが、今回は文字数MAXになったので、続きは次回に!
イラスト/藤田佳奈美
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