焦りばかりが募る日々から抜け出したい、そんな方へおくりたいいくつかのヒント。
不妊治療はポピュラー。名医のいるクリニックも美容整形や性転換手術など特殊医療が発達しているタイは、お金があれば夢も叶うイメージのある国。たしかにタイでは、早くから不妊治療の取り組みが行われており、なかでも顕微授精の技術が高いと言われています。
また、欧米諸国と比べればコストが安くすみ、成功率の高さや、法律や倫理上の制約が他国と異なる点、そして滞在環境が整っていることも大きな特徴と言えるでしょう。
バンコクには不妊治療のサービスが整っており、日本人の間に名のしれた病院だけでも大型総合病院から体外受精専門の高級クリニックまで10軒近く存在。なかには名医と呼ばれる専門医が常勤するところもあり、遠方からその腕頼りに訪ねてくることも珍しくありません。
バンコクで不妊治療、実際の様子は?日本人が利用するような私立病院の場合、設備は日本並みかそれ以上。待合室はまるでホテルのラウンジのような雰囲気で、病院独特の暗いムードがないのが嬉しい。
日本ともっとも異なることは、さまざまな国籍や肌の色が異なる人々が訪れている点。その多くは、タイへの医療観光がブームになっているアラブや中国からの患者さんたち。
とかく医療に関しては言葉の面が心配ですが、多くの場合は日本語通訳がつくので、話したい要点を自分でまとめておけば問題なし。専門クリニックによっては、経験豊富なコーディネーターに日本語で相談ができ、しっかり納得してから治療に入るので、日本にいるよりていねいな対応を得られるケースもあります。
また、40歳を越えていざ治療......となると、日本では即座に体外受精を勧められたり、医師の方針が優先されるケースもあるようですが、ここタイでは、あくまでも患者の意思を尊重。患者の希望と体質を考慮に入れつつ、医師と治療を検討できる。
検査結果のデータ値をもらえることも多いので、自分のことを自分で管理できる点もいいと思います。
金銭的リスクに代えがたいメリットとは海外における治療のデメリットは、なんといっても金銭面。不妊治療にかかる費用は保険適応せず、タイでも実費。海外の病院だから自治体の不妊治療助成制度も受けられません。個人差はありますが、人工授精で1~20,000THB(約3~6万円)程度、体外受精で2~30万THB(約6~90万円)程度の負担はなかなかなもの。
それから、体外受精となると通院に3週間程度を要し、パートナーも含めて仕事のやりくりや、滞在費など、調整すべき事項が増えます。
とはいえ、親や周囲からのノイズやプレッシャーをオフにして、治療にじっくり集中できる。不妊治療に対するネガティブなイメージの無い環境で、気後れ感がない、という精神的なメリットは代えがたいもの。最終的に日本での治療を選ぶにしても、バンコクへ訪れたついでに相談だけでもしてみる、というのもアリかもしれません。
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