目をキラキラと輝かせながら、仕事や顧客、製品への想いを語る。プリセールスエンジニアから人材会社へ
大学時代から理数系。農学部でバイオサイエンスを学んでいた。富士通へ入社し、技術者として営業の支援をするプリセールスへ。技術者ながらSEではなく、より顧客に近いコンサルティングのような仕事に魅力を感じた。
4年ほど働いた後に転職を考え、転職エージェント会社へ登録。そこで対応してくれたキャリアカウンセラーに魅力を感じ、同社に入社する。まずは企業の考え方を知るために営業を担当したものの、転職エージェントのビジネスモデルに多少の疑問を感じる。
つい、転職の件数を追ってしまう傾向がなきにしもあらずだったのだ。そこでキャリアを考え直した。
「じつは富士通で働いていたころから、セールスフォース・ドットコムは気になっていました。知り合いが勤めていて、評価制度の公平性や、やりがいなども聞いていました。
ちょうど募集があり、縁あってセールスフォース・ドットコムへの入社が叶う。現在は、中小企業を顧客とする営業担当で、業種を問わず対応している。
「製品に合わせてお客様を変えるのではなく、お客様のニーズに合わせて製品を組み合わせられます。要望とズレがないので、自信を持って営業できるのが喜びです」(大竹さん)
過去のノウハウを参考にでき、わからないことも聞きやすい環境入りたかった会社とはいえ、初めての外資系企業。カルチャーのギャップなどに戸惑いはなかったのだろうか。
「入る前に『みずから動かなくてはならない』という気負いはありましたが、入ってみると辛さはあまりなかったですね。社内で使っているシステム内にドキュメントが蓄積されていて、いつでも参考にできますし、質問するとたくさんの方が回答してくれます。
また、先輩方に質問をして『忙しいからあとにして』と言われたことは一度もないくらい、ていねいに教えてくれます」(大竹さん)
コアタイムがないスーパーフレックス制で、週2日の在宅勤務もできる。成果を上げてさえいれば自由に働ける環境だが、逆に成果がなかなか上がらない人にとって辛い場合もあるのでは?
「成果が上がらない人には、上司がトレーニングプランを考えてくれます。成績がよいとき、よくないときを分析して、弱いところを補うようなプログラムを提供してくれるのです。ちゃんとこなして、飛躍的に活躍できるようになった人も知っています」(大竹さん)
また、長時間働く人ばかりが活躍しているわけでもない。子育てをしながら働き、毎日午後4時に帰っているマネージャーもいるのだとか。
インタビュー中も、仕事に熱中しているようすが見て取れる大竹さん。むしろ、仕事ばかりになっている、なんてことはないのだろうか。
「会社でボランティアを推奨していて、先日は、日本語の絵本にタイ語のシールを貼って現地に送るお手伝いをしました。また、自分の家からプレゼントになりそうなものを持ち寄り、クリスマスシーズンに発展途上国の子ども達へギフトとして贈ることも。
忙しいなかでも社会貢献ができる上、ボランティアによってどんな効果があったかフィードバックがもらえるのはありがたいです」(大竹さん)
ほかにも、土日はしっかり休んでリフレッシュしている。
「休みの日には、夫とふたりでバーベキューに行くのが好きです。ちょっと遠出して山へ行き、自然に触れるようにしています」(大竹さん)
今後は、マネージャーとして活躍する道も見据えているという。現在、マネジメントの勉強もしているのだとか。
「自分のキャリアを考えていくなかで、みずから走りきるだけでは会社に還元できません。マネジメントのメソッドをしっかり学び、人を育てていきたいです。
「仕事が大好き」という大竹さん。イキイキと働く女性のロールモデルとして、同じように活力のある女性をたくさん育成していくのだろう。
大竹葉月セールスフォース・ドットコム コマーシャル営業本部 アカウントエグゼクティブ。大学卒業後、富士通に4年間勤務。その後人材サービス会社で営業を1年経験し、セールスフォース・ドットコムへ入社。現在は、業種を問わず、中小企業向けの営業を担当している。
[Salesforce - セールスフォース・ドットコム]
撮影/土佐麻理子