MASHING UP賛助会員のパーソルホールディングスは、2024年11月18日、男性の育児休業取得推進をテーマとしたイベント「育児サミット2024」を開催した。11月19日の「国際男性デー」および「いい育児の日」に合わせて企画された本イベントは、男性の育休取得率向上や育児に関する知識の普及、他企業・団体とのネットワーク構築を目的としている。
男性育休をめぐる意識と行動の変革を促す
「育児サミット2024」は、「企業対抗 育児クイズ王2024」と「パネルディスカッション」の2部構成で行われた。前半では、東京都助産師会が監修した育児クイズが出題され、元アナウンサーの国山ハセンさんとパーソルチーム、SCSKチーム、パナソニックコネクトチームの3チームが「育児クイズ王」の座をかけて競い合った。
優勝したSCSKの村田宜則さん(人事本部 人事労務部)は、高度な問題が多く、日々の取り組みが試されたが、大変勉強になる機会であったと感想を述べた。
育児クイズでは、赤ちゃん人形を使った「おむつ替え」や「寝かしつけ」などの実技問題も出題された。 画像提供/パーソルHD後半では、「『男性育休』がもたらす仕事と育児のウェルビーイングな関係」をテーマにしたパネルディスカッションが行われた。参加企業は、自社での育休取得率向上に向けた具体的な施策や成功事例を共有し、男性育休の普及に向けた課題や可能性について議論を交わした。
パナソニックコネクトは、男性の育休取得を企業文化として定着させるため、最大30日間の出生時育児休業の有給化や、託児サービスを提供しながら参加できる「育休復帰前セミナー」などの独自施策を展開している。
SCSKは、育児休業の分割取得や産休・育休前面談の実施、さらに配偶者出産休暇を従来の10日間から20日間に拡充するなど、柔軟な休暇制度の導入で男性育休を後押ししている。
また、主催のパーソルホールディングスでは、コミック教材を活用した研修サービスや「男性育休推進部」の活動を通じて、男性社員の育児参加を促進している。現在、同社の男性育休取得率は73%に達しており、2026年3月までに1日以上の育休取得率100%を目標に掲げている。
パーソルグループ人事本部 本部長の大場竜佳さん。 画像提供/パーソルHDパーソルグループ人事本部 本部長の大場竜佳さんは、「人によって育休の取り方や過ごし方、状況などは多様であることを理解し、謙虚な姿勢を持つことが大切。さらに、育休後に育休前の自分に逆戻りしないように、育休を取得したことで得た変化や成長を仕事や家庭で発揮し、行動や発言で変わっていくことが重要だ」と語る。
「ジェンダーダイバーシティレポート」第2号を発刊
またパーソルホールディングスは、11月19日の国際男性デーを機に、グループのジェンダーダイバーシティ推進の進捗や男性育休取得状況を社員に届ける「ジェンダーダイバーシティレポート」第2号を発刊した。男性育休取得率、2026年までの目標値などの定量データや、取得経験者のインタビュー記事を通じて、男性の家庭参画やはたらく男性の多様性の包摂の重要性を伝えている。
[ パーソルホールディングス ]
(当記事はMASHING UP賛助会員の活動を伝えるものです。)
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