アメリカン・エキスプレス・インターナショナルは、社会課題の解決を目指すコーポレート・サステナビリティ活動の一環として、「シングルペアレンツ・エンパワメント・プログラム by American Express」を、2025年3月より開始する。
約1年間にわたり実施されるこの取り組みは、日本在住のシングルマザーや予期せぬ妊娠をした女性を支援するもので、2023年に実施した初回プログラムに続き、今回が2回目となる。
前回のプログラムでは、住まいの支援とメンタルヘルスケアの提供に重点が置かれたが、今回は新たに「就労支援」が加わる。これにより、シングルペアレンツが長期的なビジョンを持ち、安定した就労を実現できるよう伴走型のサポートを行う。支援活動には、女性支援を専門とするNPO法人3団体が協力し、包括的な支援体制を構築する。
シングルマザーや予期せぬ妊娠をした女性が直面する、さまざまな課題
シングルマザーや予期せぬ妊娠をした女性は、社会的・経済的な困難に直面しやすい。国や自治体、NPO法人などが支援に取り組んでいるものの、個別の支援が中心となり、包括的な支援が難しいという課題がある。
まず挙げられるのが、住まいの課題だ。初期費用(敷金・礼金・引っ越し費用)や家賃の負担が大きい、安定収入や連帯保証人の不在により、入居審査が通らない、行政サービスの情報収集や申請の負担が大きいなどの問題がある。
その他、経済的なプレッシャーや社会的孤立、DVや離婚などに起因するメンタルヘルスの問題、正規雇用枠で採用されにくい、子育てとの両立が難しいなどの就労の課題も、シングルマザーに重くのしかかっている。
支援するのは、シングルペアレンツが直面する「住まい」「メンタルヘルスケア」「就労」
本プログラムでは、「住まい」「メンタルヘルスケア」「就労」の3つの領域にわたり支援を提供する。住まいに関する支援としては、NPO法人と連携し、シングルマザーの入居支援を強化。メンタルヘルスケアの分野では、セルフケア講座の実施を通じて精神的な安定をサポートする。
新たに追加される就労支援では、長期的なキャリアビジョンを描くための講座やワークショップを開設。さらに、コーチングを活用し、個々の状況に応じた支援を提供する。
また、各支援の窓口を一元化し、NPO間の連携を強化することで、より効果的な支援が可能となる。この包括的な支援モデルを通じて、社会的・経済的自立の実現を目指す。
アメリカン・エキスプレスは、コーポレート・サステナビリティ戦略の一環として「健全な財政基盤の構築」を掲げており、本プログラムを通じて、社会全体の持続可能な発展に貢献する考えだ。
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