千葉市動物公園(同市若葉区)は15日、ニシゴリラの「ローラ」が死んだと発表した。47歳で国内飼育の雌としては2番目に高齢だった。
16日から当面の間、ゴリラの展示場前に献花台を設置する。ゴリラは絶滅危惧種で、同園では雄の「モンタ」1頭になる。
 同園によると、右脚大腿(だいたい)骨を骨折して4月26日から展示を休止していた。5月14日に麻酔処置とレントゲン検査を受けて以降は麻酔から覚め切らず貧血で起き上がれない状態が続き、15日未明に屋内の寝室で死んでいるのを職員が見つけた。死因は麻酔合併症による肺水腫。
 同園の担当者は「麻酔は体重や過去の事例に合わせた適切な量だった。人と違い、まだ解明されていない部分があり動物ではしばしば起こること」と説明している。
 ローラは恩賜上野動物園(東京都台東区)が所有し、繁殖のため2008年から市動物公園で飼育していた。人工保育で育ち、人間が大好きでバックヤードでは飼育係にかまってもらおうとすることもあったという。
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