市原市は、地質年代「チバニアン(千葉時代)」命名の根拠となった地磁気逆転地層(同市田淵)の見学を、7月1日から1年間中止すると発表した。ガイダンス施設整備に伴う措置。
中止期間は現地のビジターセンターや、出前講座などを通じて情報や魅力を発信する。
 中止期間は7月1日から2026年6月30日まで。現地には、世界的建築家・隈研吾氏が基本設計を手がける仮称「チバニアンガイダンス(案内)施設」が27年にオープン予定。
 整備に伴い、地層手前の水路を渡る二つの橋と、地層を安全に見学するための施設を建設するため、露頭と地質年代の命名根拠となる目印「ゴールデンスパイク」付近へは立ち入りができなくなる=地図(市原市提供)参照。
 チバニアンの地層は、年間約1万5千人が訪れることもある人気の観光スポット。見学中止については、市のウェブサイトや交流サイト(SNS)、五井駅、最寄りの小湊鉄道月崎駅への掲示、現地への看板設置などで周知を図る。また、中止期間も現地の「チバニアンビジターセンター」は開館し、地層標本やゴールデンスパイクのレプリカを公開。現地ガイドによる出前講座なども予定している。
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