市原市内の広範囲で3日午前、振動や騒音が発生し、市へ苦情や問い合わせが複数寄せられたことが分かった。市は臨海部の事業所によるガス燃焼作業が原因とみて事業所に抑制を要請。
正午前に苦情などは収まった。
 同市環境管理課によると、同日午前8時55分ごろ「雷や花火のような音がする」「家やガラス、サッシが揺れる」などの電話が市民からあったという。
 同課で原因を調べたところ、三井化学市原工場(同市千種海岸)の煙突からガス燃焼時に発生する炎が目視できたため、電話で同工場側に作業量を抑えるよう求め、その後、職員が直接同工場に出向いて再度要請。同工場側が応じたという。
 同課によると市民の苦情などは午前中に32件あり、居住地域は千種や五井、光風台など広範囲にわたったという。
 この燃焼作業は、施設などで発生した余剰ガスを焼却・無害化するもの。この際に炎が発生する「フレアスタック」で火災を心配する声が上がることがあるが、振動や騒音などの現象は珍しいという。
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