小学生の男児をわいせつ目的で誘拐したとして、千葉県警市原署は16日、わいせつ目的誘拐と不同意わいせつの疑いで、千葉市立松ケ丘小学校の教諭、遠藤翼容疑者(27)=千葉市緑区=を逮捕した。同署によると、容疑を認めている。
男児は別の学校の児童で、容疑者と面識はなかった
 逮捕容疑はわいせつ行為をする目的で、5月11日午後4時20分ごろ、千葉県市原市の公園から小学生の男児=県内=を誘い出し、路上に駐車していた乗用車に乗せて誘拐した疑い。同日午後5時25~40分ごろ、車内で、男児の体を触るなどした疑いもある。
 同署によると「自分の車に乗せて触ったことに間違いない」と容疑を認め、「触ってみたいという性的感情を抑えきれなかった」と供述しているという。容疑者は公園で、複数人で遊んでいた男児に声をかけ、一緒に遊ぶなどしていたという。
 同日午後5時50分ごろ、男児の関係者が「(男児が)見知らぬ男に声をかけられ、車内で触られた」と110番通報した。公園周辺の防犯カメラの捜査などで容疑者が浮上したという。
 
◆勤務態度には問題なし 事実確認して厳正対処 千葉市教委
 
 千葉市教委によると、同校と市教委が今回の事件を把握したのはいずれも今月16日で、容疑者は同月13日まで勤務していた。勤務態度は問題なかったという。
 鶴岡克彦市教育長は「学校教育に対する信用を失うような事態を招いたことについて、心よりおわび申し上げます。事実を確認した上で、厳正に対処してまいります」とのコメントを出した。
(大村慧、宮嶋優)
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