17日の千葉県内は各地で最高気温が35度以上の「猛暑日」となり、6月としては記録的な暑さになった。銚子地方気象台によると、市原市牛久で午後0時15分ごろに37・1度を観測し、観測史上6月の県内最高気温を記録した。
木更津市でも午後1時20分ごろに35・0度となり、6月の地点最高気温を更新した。17日は午後2時までに千葉県内で30人が熱中症の疑いで救急搬送された。
 千葉県内の全15観測地点のうち14カ所で今年最も暑い日となり、船橋市で午後0時50分ごろに36・2度、佐倉市では午前11時45分ごろに35・4度を記録。鴨川市で午前11時40分ごろに観測された35・3度を含め、県内5地点で猛暑日となった。千葉県内での猛暑日は今年初。
 銚子地方気象台によると、18日の最高気温は千葉市で33度、館山市で31度が予想されており、17日に引き続き厳しい暑さとなる恐れがある。
 県消防課によると、17日午前0時~午後2時の間に熱中症の疑いで救急搬送された30人のうち、頭痛や吐き気などの症状が出て3週間未満の入院が必要な中等症は12人、目まいや立ちくらみの軽症は18人だった。
 県温暖化対策推進課はSNSや県ホームページなどを通じて「屋内では無理せずエアコンや扇風機をつけること」や「外出時は適切に屋内や日陰で休憩すること」といった熱中症対策を呼びかけている。
 千葉県内では16日夜から17日朝にかけて、今年初めて最低気温が25度を下回らない「熱帯夜」となる場所があった。銚子地方気象台によると、17日の地点最低気温は千葉市中央区で午前3時40分ごろに25・6度、市原市牛久で午前0時半ごろに25・4度。茂原市と鴨川市でも25度を下回らず、この4地点で今年千葉県内初の熱帯夜だった。日が落ちてからも熱中症に注意が必要だ。
 (平嶋奏葉)
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