兵庫県西宮市の甲子園球場で9日に行われた第107回全国高校野球選手権大会の1回戦で、千葉県代表で3年ぶり7度目出場を果たした市船橋は明豊(大分)に敗れた。カクテル光線に照らされながら、野球部員や保護者、卒業生、吹奏楽部員が緑色で染まったアルプス席からナインを後押し。
オリジナル応援曲「市船ソウル」も演奏され、スタンドを埋めた甲子園の観客を魅了したが、勝利には届かなかった。
(森大輔)
 暑さ対策のため、試合は午後7時15分ごろに始まるナイター試合となった。グラウンドがライトで照らされる独特な雰囲気の下、一塁側の応援席からは大きな声援が送られた。
 吹奏楽部は約150人が駆けつけ、千葉大会に続いて、迫力ある演奏でナインを勇気づけた。甲子園ファンの間でも知名度が高い「市船ソウル」が好機に流れると、市船橋の応援席以外からも手拍子がグラウンドへ送られた。
 吹奏楽部の部長、伊藤颯来さん(17)は「(同部の)全員で応援に来た。甲子園球場に私たちの応援を響かせられるように頑張る」と引き締まった表情で話した。
 野球部は部員100人を超える大所帯。応援団長を務めた藤崎蒼太さん(16)は、スタンドで踊りを披露し、グラウンドの選手を応援した。「甲子園は千葉の球場とは違った雰囲気。選手たちは緊張すると思うが、自分たちはしっかり後押ししたい」と汗を拭った。
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